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ONODA 一万夜を越えて
2021年10月8日公開

ONODA 一万夜を越えて

ONODA/ONODA, 10 000 NUITS DANS LA JUNGLE/ONODA: 10,000 NIGHTS IN THE JUNGLE

1742021年10月8日公開

bat********

4.0

ネタバレ人間の愚かさと不幸を鮮明に描き出した作品

究極の指示待ち男の悲しい嘘のようなホントの話。 これまた長い映画(174分)。監督がフランス人だった。てっきり日本映画だと思ってた。 フィリピンのルバング島の任務について、約30年間ずっと任務を遂行した小野田さん(やっぱりさん付け)。 戦争が終わっていることを知らなかったという悲劇。 もちろん史実として知っているが、こんなに過酷に暮らしていたとは知らなかった。それはそれとして島の人たちと仲良くしていたと思ってた。失礼しました。 小野田さんは特殊部隊だったんだ。生きることが任務だった。で、小野田さんは忠実に生きた。 生きるために島の人を殺した。そうでなければ殺される。 これは山に住むヒグマみたいな扱いだなぁと思った。山から降りてきたら狙われる。 しかし終戦していることを知っても、これは騙そうとしていると、解釈していくシーンはまるでコントのようだった。ラジオも新聞も創作されていると。上官を信じすぎている。 そしてその上官の谷口(イッセー尾形)。なかなか怖かった。シャツをズボンに入れながらテントから出てくるシーンは、笑ったけど。 日本政府が動いたわけじゃなかったんだ。旅行者が動いたから、小野田さんが日本に戻ることになったんだ。 ヘリから見下ろすシーンで終わる。 長年、歩き回った島。安心したのだろうか。なんとも言えない感情が涙になった。約3時間の映画体験が思い出されるラストは感動した。

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