2021年9月4日公開

ミス・マルクス

MISS MARX

PG121072021年9月4日公開
ミス・マルクス
3.4

/ 23

17%
30%
30%
17%
4%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)


  • mai********

    4.0

    矛盾に引き裂かれてしまったのでしょう

    人々に演説するその理想の高さと 彼女自身が現実の生活で繰り返してしまっている夫との関係。 ほんの少しの乖離が 時間を追うごとにハッキリとした亀裂となり もうどうする事もできなくなっていた。 民衆に語る理想論が 自分にはできていない事にどうしても耐えられなくなってしまったのでしょう。 あのラストの選び方は。 自由な空気に触れ 自由であることを学び より自由であれと願って先頭に立って戦ってきた。 はずなのに… 戦うべき相手が一番身近に居て 彼に対して何もできないジレンマは… 当時の男女に関する考え方の根っこの部分が 自由にはばたこうとする彼女の足をがんじがらめに捕えていたのかもしれない。 全ての思考から解き放たれる事はなかった彼女。 でも、彼女が切り拓いた道があったからこそ その後に続いた人たちがいた。 彼女は耐えられずに倒れてしまったかもしれないけれど その言葉が後に続く女性達への贈り物になった。 常に先先と歩いた人の複雑な生き方をじっくりと感じる作品。 2021年9月25日前橋シネマハウスで鑑賞

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレDancing in the Dark♪

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ter********

    4.0

    新自由主義の終わりに

    斉藤幸平氏の著作が、現在のマルクス主義の指針となったように、改めてマルクスの労働者に対する正当な対価を認識させ、女性の権利向上をも考えられるようになっている。 パンク音楽も不思議な馴染み方をしており、新しい切り口で描いているが、事実上の夫エドワードの優しいが、ブルジョワ的浪費や女癖の悪さがもう少し強調されないと、結末はちょっと唐突に感じられてしまうだろう。いずれにしても今観るべき作品のひとつだ。

  • cas********

    3.0

    理想と苦悩のギャップ

    偉業を成し遂げた人の伝記のようなつくりではない。 父や自らが追求する理想社会とはかけ離れた自身の苦悩。 そのギャップが、所詮は社会も人間もこの程度だ、という皮肉の表現の為に題材として選ばれたんじゃない?と邪推してしまった。 まあとはいえ労働者の権利を推し進めてくれたことには感謝。19世紀末の労働者、めっちゃキツそう・・

  • km0********

    3.0

    凡庸な

    人間関係が複雑でわかりにくい。あと時々流れるロックミュージックに違和感が。あれでマルクスの娘の内なる激しさを表現したかったのかもしれないが、それはもっと演技で表現すべきだったのではないかと思う。もっと激しい映画を期待していたが凡庸な作品になってしまった。

  • ノリック007

    5.0

    女性として生きるということ

    主人公は、資本論を書いたカール・マルクスの末娘のエリノア・マルクスで、通称はトゥッシーです。 ミス・マルクスという題名は、エリノア・マルクスが結婚せず、内縁関係のままで、自殺ということを表しています。 エリノア・マルクスは、才女だったようですが、自信過剰によりエドワードのような男性との関係を断ち切ることができなかったのではと感じました。 世界史や経済史に興味のあり、カール・マルクスを知っている女性には、お勧めできる映画です。 映画「マルクス・エンゲルス」の続編のような映画だから、映画「マルクス・エンゲルス」を鑑賞した人にもお勧めです。 登場人物は、知っていることが前提で、物語が進みます。 パンフレットには、登場人物について、詳しく書かれているので、パンフレットを購入し、読んでから、鑑賞することをお勧めします。 カール・マルクスの妻であるイェニー・マルクスは、カール・マルクスが亡くなる2年前に、亡くなっています。 長女のジェニーは、フランス人と結婚し、フランスに住んでいますが、カール・マルクスが亡くなる数か月前に、亡くなっていて、ジョニーという息子がいます。 次女のラウラは、フランス人と結婚し、フランスに住んでいて、幸せに過ごしています。 英国のロンドンに住んでいるカール・マルクスの世話をするのは、末娘のエリノア・マルクスだけということになります。 物語は、カール・マルクスが亡くなり、カール・マルクスの葬式から始まります。 エリノア・マルクスは、25歳です。 物語は、時系列に沿って進みますが、所々で、カール・マルクスが生きてた頃で、エリノア・マルクスが少女時代の話が挿入されます。 女性にとって、家族とはという何かというテーマが描かれています。 家族は女性を束縛するものなのか、守るものなのか? 女性は、男性と平等であるべきですが、平等であることで解決されるのか? 日本では、男女雇用機会均等法が1986年施行され、35年が経過しました。 男女雇用機会均等法が、日本の女性を幸福にしたのか、不幸にしたのか、検証するべき時です。 2021年の男女平等ランキングでは、日本は153ヶ国中、第120位です。 韓国は第102位で、中国は第107位で、日本は韓国や中国以下です。 日本に住んでいる井の中の女性は、このことをどう感じているのでしょうか? 男性は働かざる得ませんが、望んで働いている人は少数派なのではないのでしょうか? 家計を管理できる専業主婦になることを望んでいる女性は、20%程度いるそうです。 労働により成果を生み出す人は貧しく、人を使うだけで成果を生み出さない人間が富を得る搾取構造は、今も変わりません。 政治家、官僚、社長、役員や中間管理職は、人を使うだけで成果を生み出さない人間で、富を得ています。 150年以上もの年月が経過していますが、「前へ」進んでいない感じがします。 だからこそ、この映画を鑑賞する価値があります。 「インターナショナル」という歌が、現代風にアレンジされて、象徴的に使用されています。 「インターナショナル」は、1871年、パリ・コミューンに参加していたウジェーヌ・ポティエが作詞し、英国に亡命し、発表されました。

1 ページ/1 ページ中