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2.0点
ネタバレヘンテコ好きなら
冒頭「ほぼ事実の物語」とタイトルされているので、モデルになる人物がいるのでしょうが、私は寡聞にして知りません。父が未だに夢を諦めきれないバンドマンだったり、母が産後うつになっていたりで、公的援助を受けている家庭にあって、わずか16歳ながら筆一本で、一時的にとは言え家族を養えるようになるとは、文才に恵まれているは間違いないでしょうが、イギリスでは雑誌の批評がここまで音楽の評価に影響するというのが驚き。何か嘘っぽく感じてしまいました。 若い女であることを活かして、アーティストたちを罵倒、人気者になっていくけど、敵もたくさん作る。10代後半にして30歳くらいに相当するじゃないかと思える特異な人生で、演出も当たり前を極力避けようとしています。興味深いけどなかなか共感しづらい。主演女優も演技は上手ですが、はっきり言ってブサイクだし。映像化する場合はふつう美化するもんだけど。壁の写真やポスターが主人公の内面を語るシーン多数。勝手な言い分が並んでいるだけに見えてしまいました。 文章のうまい女の子が人生の一時期、たまたまの幸運に乗って持て囃されたのが、すべて自分の才能によると勘違い、迷惑行為を重ねるが、やがて間違いに気づいて軌道修正、めでたしめでたしと、プロットそれ自体に魅力があるとは思えず、ふつうの演出手法で描いていたら日本に輸入されなかったのでしょうねきっと。 主人公に魅力を感じるか否かで、この映画の評価は真反対になると思います。私は、我儘な思い上がったガキにしか見えなかったので低評価。
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