あらすじ・解説
武田信虎入道(寺田農)は息子・信玄(永島敏行)に甲斐国を追放され、駿河を経て京で足利将軍に仕えていた。追放から30年ほど過ぎた1573年、信玄の死が近いことを知った80歳の彼は、復権の好機と考え帰国を試みる。信濃で甲斐入国を拒まれたものの、信玄の息子・勝頼(荒井敦史)や武田家重臣たちと面会した信虎は、織田信長(渡辺裕之)との決戦にはやる勝頼を危ぶみ、武田家存続のために最後の力を振り絞る。
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作品レビュー(44件)
- Halkyun
5.0点
SF映画のような時代劇ばかりになって、小学校の運動会の騎馬戦のような戦闘シーンばかりになって、「本当の戦はこんなのじゃないよなあ」と辟易としていました そこに「信虎」ですよ。歴史上の評価は高くない人物の自分語りなのですが、丁度いいぐらいに嘘くさくて、いい格好しいで、そうそうこれこれっていう感じでした。美術も衣装も池辺先生の音楽も鑑賞しごたえがありました 胡散臭い信虎役は誰かと思ったら寺田農さんでしたか。御見それしました。戦闘シーンはあれでも簡単に人が死に過ぎではないかと思えました 鑑賞しているうちに、シェイクスピアが映画の脚本を書いたらこんな映画になるんじゃないかと思えてきました 有難うございました
- 京都の歴史好き
5.0点
私は長年京都に暮らす歴史好きの年寄りだが、映画「信虎」が京都にゆかりの深い作品であることは、京都新聞の記事で知っていた。京都の茶道具販売や出版事業を営む社長が、沈滞する時代劇を再興するという志をもって製作した映画だという。いまどき、そんなことを考えている人間が作る映画とは、どんな作品なんだろうと関心を持っていた。 実際に映画館に足を運んでみると、その映像のリアリティに驚いた。もちろん映画なので、フィクションの部分はあるだろうが、今から450年ほど前の戦国時代とはこんな感じだったのだ、と思わせる妙な迫力があった。 信虎という人物が信玄の父で、信玄に甲斐を追放された人物、くらいの知識はもっていたが、信虎が京都に15年も住んでいたことは知らなかった。調べてみると、信虎が京都に来たのが1558年、帰郷のきっかけとなった信玄死去は1573年。300年続かないと京都人とは言えないと巷間言われているが、15年も住めば立派な“京都の人”ではないか。信虎という人物に急に親近感が涌いた。 この社長がこの映画を作った背景には、東映・松竹の時代劇がマンネリ化し、採算をとるのが難しくなっている状況がある。かつて“映画のまち”として、市内に多くの撮影所があった京都だが、いまや見る影もない。このまちから映画の火が消えてしまうと、スタッフや専門職人がいなくなり、時代劇を京都で製作できなくなる。そんな危機感から、居ても立ってもいられなくなって、この映画製作に至ったのではないか、と想像する。その心意気やよし。ロケの大半は京都で行われたと聞く。京都の武将でもある「信虎」を主人公にした、京都発の映画の登場に拍手を贈りたい。
- tec********
3.0点
ネタバレ初めての歴史もの
このレビューにはネタバレが含まれています。 - bac********
4.0点
劇中に使われている美術品や本物の刀を使った効果音など細部のこだわりが売りらしく、静かに進んでいく展開にも関わらず自然と世界に引き込まれていく感じの良い映画だった。一度だけでなく数回見るとまた新たな体感があるようなスルメ映画かも。
- tha********
5.0点
ネタバレ久方の本格戦国時代劇
このレビューにはネタバレが含まれています。
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