ここから本文です

信虎 (2021)

監督
金子修介
  • みたいムービー 66
  • みたログ 111

3.61 / 評価:103件

武田信玄の親父の物語

  • 文芸サロン さん
  • 2021年11月20日 15時27分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画は信玄公生誕500年を記念した、山梨県主催のご当地映画っぽいものだ。ただし主人公は武田信玄の父・信虎(あるいは無人斎道有)である。物語も信玄が三方ヶ原の戦いの渦中で病死した直後からのものである。
 物語は信虎が信玄不在の武田家をどう維持するのかで苦闘する様子が描かれる。京都から甲斐国への、織田勢の中の突破行など、当時の戦争の現実的な再現がなされ面白い一面を見せる。何といっても冒頭のクレジットによる断りにある通り、全編に遠慮なく言葉や名前を説明する字幕が多様される。
 映画の目指すのはなるべくリアルな戦国時代の再現であることはわかる。ただし夜間の照明は明らかに機械照明でサポートしてあり、そこに映画全体の不備が見えてくる。
 結局のところ映画で描こうとしたのは、戦国時代の精密な再現だったのだろうか。それとも信虎という人物像を浮彫にすることだったのだろうか。この信虎は息子・信玄から追放された人物である。戦国時代では身内の争う様子など珍しいことではないが、信玄よりも長生きをした(当時としては大往生の81歳でのほぼ老衰死)。しかも家族に囲まれ、畳の上での最期とおよそ戦国時代の武将らしくない死に様であった。
 そんな人物の面白さはあるが、焦点がどこにあるのかがわからない。戦国時代に興味のある人だったら多分面白い内容があれこれあるのだろうけど……。
 何を伝えようとしたのか、正直こちらにはあまり理解できない部分が少なくない。面白い要素は含みつつも、不完全燃焼のまま、といった感じで寺田農の演技も含めて教科書的な内容に終わっている。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ