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死刑にいたる病
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死刑にいたる病

PG121292022年5月6日公開

Kainage_Mondo

4.0

日ペン の 美子 ( みこ ) ちゃん、 か ~?!

なんたる筆まめ。なんたる美文字。なんたる執拗さだろうか。そこそこ歳を喰いながら、あのような趣味に あのように時間を割き、肉体を酷使しながら、逮捕&拘留となって時間を持てあますや否や あの手紙の山また山。整然としたその綺麗さに、感心も得心もしたね~ ( 笑 ) 。 白石和彌 監督 ( 以下敬称略 ) の作品は本作で 3作目 。2013年「凶悪」では “老人資源” を食い物にする極悪コンビが恐ろしく、暗~い気持ちになったし ( ★2つ ) 、2017年「彼女がその名を知らない鳥たち」では 蒼井優 のいつもの凄みに毒気を抜かれ、殉愛 ( 百田尚樹 の本ではありませんよ ) 炸裂の 阿部サダヲ が滑ってしまった ( ★3つ ) が、本作はそれら 2作品 よりは楽しめた。 巷間言われているような残虐シーンは思いのほか少なく、あっても抑制を利かせたものだった。24人に及ぶシリアルキラー物で血みどろシーンてんこ盛りだったらどうしよう、と不安だったので、これにはホッと胸を撫で下ろした。 脚本は良く練られていた。いつもの演技パターンを少し変えた静かな熱演で 榛村大和 を魅せてくれた 阿部サダヲ を筆頭に、出演の皆さまの填まり方は尋常ではなかった。あの 中山美穂 があの役をね~ という感慨にも打たれたし、端から、主人公 筧井雅也 ( 岡田健史 ) にまとわりついていた同級の女子大生 加納灯里 ( 宮﨑優 ) のアップがエンディングだったことで、彼女の存在が突如として意味を持つ、あの余韻が素晴らしいと思ったので、今回は ★4つ で。

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