2022年1月14日公開

フタリノセカイ

PG12832022年1月14日公開
フタリノセカイ
3.7

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(8件)


  • mur********

    4.0

    ネタバレラストが受ける!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • bee********

    4.0

    家族になるということ

    真也がユイに向かって「何が見える?」と語りかけると、ユイは未来に思いを馳せます。人は家族の最小単位=2というスタートラインから、それぞれの理想とする家庭を作っていこうとします。ところがどっこいジェンダーギャップ映画。2人が別れてしまうのは、“物理的制約”で理想にたどり着けないと感じてしまったからで、そして2人が元に戻るのは、それ以上に「この人と家族になる」ことへの欲求に気付いたからだと思います。映画的にも現実的にも、シュンペイというジョーカー的存在がこうしたカップルの救世主になるんだというサプライズに思わず膝を打ち、とても良い後味で見終えました。世の中子供がいない夫婦もたくさんいますが、もちろん皆さんお幸せでいらっしゃると思います。

  • fpd********

    3.0

    いろいろな生き方がある

    最近は、LGBTQ+をテーマにした映画が多く、その切り口はさまざまですが、生きづらさや苦悩、葛藤が描かれて、心が揺さぶられます。主人公役の坂東龍汰さんとユイ役片山友希さんは、とても好演されていました。一方で、今作品は、トランスジェンダー男性を男性が演じているので、映像にうつる”からだ”の違和感はやはりぬぐいきれず(例えば、男性そのもののごつごつした手)、リアルに迫ってこなかったのは残念。また、10年の年月の流れがあるはずなのに、2~3カ月にしか感じられず、エピソードも説明が省略されていて、深く入ってこずじまい。多くの方がコメントされているように、選んだ選択肢は、人それぞれとはいえ、微妙。そんな中、一番印象に残ったのは、カフェで三人が話す場面。友人俊平役を演じた松永拓野さんの演技と涙が秀逸で、よかったです。

  • dar********

    4.0

    新しい視点

    最近はLGBTQの映画が多いですよね。 その映画も、ゲイ、身体は男性、心は女性かと思っていたら、違った。 そうか、そりゃ逆パターンもあるよね。 この辺りが色々な性が出てくるのでちょっと混乱。 女性が演じた方が良かったのでは、、、と思いつつ。最後は納得。 監督もマイノリティとの事。 いちばんリアリティがあるのかも。 良い意味で、気持ち悪さのようなものがなく、あっさり爽やかな感じ。 映画としても薄味というか、演出不足のような感じもあります。もっと心の描画が多いと感動できるかも。 どうしても気になったのは、ユイがお義母さんに怒鳴るところ。あの時のお義母さんの気持ちを思うと切ない。お義母さんも自分の子供がマイノリティでいろいろと悩んでいただろうに。何も考えてないように見えて辛い。 最後の方は、主人公たちの選択が、、、 その選択肢もあるよね。と思いつつ、なんとも微妙。

  • mai********

    5.0

    当たり前は当たり前じゃない事を知る

    結と真也は再会したいと願っていたわけじゃないだろうけど 結局は『好き』という気持ち一つで一緒に居る事を選択する。 その後の、ラストシーンに至る一つの決断もまた二人で考え抜いての決断。 きっと範囲外にいる私も 周囲にいる人たちも 愛し合う二人にとっても 『普通であること』という大きな障壁が、二人の仲を引き裂いてしまうんだろう。 無知であることによる言葉のナイフ 気遣うばかりで特別扱いになってしまう そして社会にある普通の思考 『男と女であることは当たり前』 『愛する二人が結婚するのは当たり前』 『愛する二人の間に子供ができるのは当たり前』 この意識に、どれだけ苦しめられている人がいるんだろう? 目に見えず、思いを吐露してもらえず、吐露されても理解されず 鬱屈してしまう気持ちがある日突然はじけてしまう。 二人が別れたのはそういう気持ちだったのかもしれない。 真也の母親に対して結が怒りをぶちまけたシーン。 あれは結の方が思い悩んでいたからなんだろうと感じた。 母親の方が真也と付き合いは長いんだし、理解してないわけない事を 結が見えなくなっていたからこその怒りだったと感じた。 俊平ちゃんが抱え込んでた孤独を知ることで… 別れていたそれぞれの時間を経験することで… 二人にとっての幸せは何なのかを見つめ直せたんじゃないだろうか。 ラストシーンに結がいない事もまた二人が求める幸せには必要なんだと思った。 男になりたいと願い続けた真也が 子供を育めない体の結との間で子供を欲するには 男になりたいという願いを脇に置くしかなく それは結には見せられない光景であったのだろう。 幸せの為に選択した行為。 産みの苦しみを二人で背負うための選択だったと感じた。 それも全ては過ごしてきた時間と 想い合う時間と別れていた時間で得た成長なんだろう。 子供が欲しいという事だけは二人どうしても捨てられない思いだけれど 男でいなければならない 女でいなければならない 結婚しなければならない いろんなしがらみから解放されて 少しは笑顔でいられる時間が増えたんじゃないかな。 二人ありのまま。一緒に居る事が幸せ。 周りにいる人たちと笑顔でいられることが幸せ。 その輪が、知らぬうちに少しずつ大きくなっていって 当たり前が変わっていく………ようになるはず。 作品の中の二人が、ここかしこにいる世の中。 それが普通になるまでにはいくつもの障壁があるだろうけれど 少しずつ変わっていっているはずで その当たり前のバージョンアップが、1本の映画によって果たされるかもしれない。 映画にはそういう可能性があると思うし、この作品はきっかけを与えてくれる力があると思う。 末尾に。 全国各地で開催される映画祭や 全国各地にあるミニシアターが こうやって新しい映画監督を生み出していく素敵さ。 監督がバイトをしていたミニシアターで作品を観る感慨深さは 何とも言えないものがありました。 2022年1月22日シネマテークたかさきで鑑賞

  • イゲ

    4.0

    何だか観ているのが辛かった。

    だけどこんな愛の形もあるんだと思えた作品。 ドキュメント番組を観ている様なリアルな感じも良い感じ。 弁当屋で働くトランスジェンダーの真也(本名:愛)。 保育士のユイ。 この二人のラブストーリー。 真也役の坂東龍汰さんが適役! 女性っぽい雰囲気と胸の大きさがリアル(笑) ユイ役の片山友希さん。 メガネ姿が美しいけどメガネ無しは更に美しい(笑) 愛し合っているものの、何気ない食い違いから別れてしまう展開。 お互い、相手の事を思った行動なのに相手を傷つけてしまう感じが生々しい。 その時の軽自動車の中での会話が辛い。 ある場所で再会してから再び交際が復活。 そこにいたオバサンとの会話に2人のスイッチが入った印象。 弁当箱の蓋の裏に真也が書いたメッセージに気持ちが伝わって来る。 オカマの添田がポイント高め。 二人が子供を作ろうと悩んだ結果に何故か共感してしまう。 喫茶店での真剣な会話に泣ける。 オカマの添田が実に男らしい(笑) ラストのシーンは直接的な表現だったけど間接的に表した方が良かった印象。 真也が使ってる黄色いショルダーバッグ。 何年使ってるのか? 気になります( ´∀`)

  • rxg********

    4.0

    壮絶な選択

    こぼり君の周囲には理解のある人が複数いる。小さな弁当屋とはいえ確かな社会的なポジションもある。こういう苦しみを持った人たちの中では比較的恵まれている方なのだろうと想像する。でもそれを、もう深く結びついて引き返せなくなった彼女に打ち明けないまま時を浪費した。大好きなのにささいなすれ違いが許せなくなる彼女。勢いで別の道を選択したあとに運命はイタズラをはたらき、本当に欲しいものを再確認するに至ったふたり。現実世界なら、きっとふたりは離れたままなんだろう。回り道しても戻れたこのカップルは、稀に見る幸せな二人なんだろう、大多数の幸せの形とは違う、どうにもならない障害があるのだけれど、回り道したぶん、後悔のない選択に迷いや曇りは一点もなく、確信に満ちた結びつきなんだろう、いいな、いいな、一番好きな相手と二人で重ねていく時間、空間、、、、そんな思いで目まぐるしい展開に身を任せていると、最後に訪れる壮絶な選択の2連チャン。それも究極の愛のカタチではあるのだろうけれど、そこまで片方の血の連続にこだわらないと家族になれないのか、トランスジェンダーの立場に立てない身には気安く称賛も否定もできない情景を突きつけられるのでした。  ヒロインはなかなか魅力的です。地味だけどモテそうなキャラを外見でも仕草でもうまく作れていると思います。彼女を観察するだけでも、若かりし日の恋愛を美化して慈しむ時間を過ごせるでしょう。  尺を長くする必要はないけれど、ユイ側の家族がまったく描かれないのがちょっと片手落ちかな、と思わざるを得ませんでした。それに、幼稚園児に国産み神話を文字通りに読み聞かせるなんてしないよな、フツー、、、

  • ジュン一

    4.0

    監督の実体験を基にしたと聞いている

    直近では「LGBTQ」に題を取った映画が 随分と多い印象。 ただ何れの作品も、 彼等・彼女等が抱える葛藤に加え、 性別とは関係なく、人が人を愛するテーマが通底に在るので、 なんとなく似通った事後の感想を持ってしまう傾向はある。 本編とて例外ではない。 もっとも劇中で、特に後半以降に描かれる選択肢は かなりショッキングではあるのだが。 二人の出会いは一目惚れにも近い、 {ボーイ・ミーツ・ガール}のセオリーを踏襲するもの。 しかし以降の展開は、モンタージュの構成からして 不穏さを感じさせる。 その原因は、『結(片山友希)』がシスジェンダーなのに対し、 『真也/愛(坂東龍汰)』の方はトランジェンダー (女性の体で生まれたのに、心は男性)だったことにある。 事実が共有された後も、『結』の『真也/愛』を思う気持ちに 表面上は変化は見られない。 元々の相性はぴったり。 周囲の理解も得られ、 男性の体になるとの目標を応援もし、 関係は順調にそうに見えたのだが、 心の奥底に潜むわだかまりが、 あることを契機に爆発する。 これは、カップルあるある。 夢を追い求める子供じみた男と しっかりした女の関係性で 過去から何度となく描かれて来た典型的な諍い例の転用。 言っては悪いのだが、このシークエンスでは、 あぁ、性の形は違っても、やっていることは何も変わらないのだな、と 変な感慨を持ってしまう。 しかしこれは、以降十年にも及ぶ 二人の関係性の序章にしか過ぎない。 以降は、あてこすりあり、 逃避の末の安易な恋愛ありで、 ちょっとしたメロドラマを観ているふう。 「LGBTQ」との色眼鏡を外せば あまりにありがちな描写の数々。 ただ冒頭挙げたように、最後に二人が選んだ道は 相当に賛否が分かれるだろう。 ちなみに自分は、その手法に関しては「否」なのだが。 なんと言っても、確率が悪すぎるでしょ、 その行為は。 九十分弱の短い尺に 多くのエピソードと関係者を詰め込んだため、 エピソード間の遷移に唐突感があり、 人間関係やシチュエーションの説明も随分と不親切。 行間を埋めながら頭を回転させるのは 映像表現の醍醐味ではあるものの、 それにしても省略が多すぎで、 観ながらかなり混乱をきたしてしまう。 もう少し丁寧に場面を繋げれば、 違った感慨を持ったかもしれぬ。

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