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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

MOBILE SUIT GUNDAM CUCURUZ DOAN'S ISLAND

1092022年6月3日公開

猫の熊

5.0

戦争に巻き込まれる子供たちの物語

先行上映会で観てきました。 ストーリーのベースはファーストガンダムの第15話「ククルス・ドアンの島」1話分ではありますが、無理に引き伸ばした感じもなく、島の中と外で物語が並行して進むので途中ダレることもなく最後まで「どうなるの?」とハラハラしながら見ることができた。 主人公が不殺とか最近のアニメにありがちな自主規制的な制約もなく、その辺りは安彦良和監督の良い意味での昭和感覚が生かされたのだと思う。敵を目の前にして戦場で殺さないとかありえないもんね。アニメはこういうんでいいんだよって感じ。 モビルスーツの3D作画も不自然さはなく市街戦等ミリタリー的な描写が好きなファンにも満足できる内容だと思う。ファーストファンには堪らないサービスシーンやBGMも素晴らしかった。 ドアンの島の子供たちは戦争に巻き込まれた孤児たちではあるが、大地を相手に懸命に生きている。そしてそれはホワイトベース隊のアムロも含めた少年少女たちにも同じことが言える。主人公だから戦うのは当たり前と思って見がちだがアムロやカイやハヤトだって戦争に巻き込まれた15、6の少年兵だ。ドアンの子供たちの人数が増えたことによって、よりそのコントラストが明確になってラストシーン、アムロの複雑な表情を見ながら色々と考えさせられた。 こんな時代だからこそ多くの人に見てもらいたい作品。ファースト未見の人も見ればガンダムってこういう物語なんだよってきっと分かってもらえると思う。ファーストには他にも素晴らしいエピソードはあるので続編の制作も期待したい。

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