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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

MOBILE SUIT GUNDAM CUCURUZ DOAN'S ISLAND

1092022年6月3日公開

tk

3.0

ネタバレファーストガンダムへの「オマージュ」

公開3周目の金曜日、埼玉県109シネマズ菖蒲にて鑑賞。 通常版の21時の回、それでも約40人くらいの客入りだったように思う。 週替りの特典も貰うことができた。 1970年生まれのワタシにとって、ファーストガンダムは、同時代に観ている。 映画三部作も映画館で観た世代である。 ガンプラには、あまりはまらなかったが、そのキャラクターデザインの方にハマってしまった。 その後の安彦良和氏のアニメ作品、「巨人ゴーグ」「クラッシャージョウ」などは、ひどくハマったものだ。 近年になり、「ガンダム・ジ・オリジン」の漫画とアニメ作品もほぼ全部読み、観ている。 そのくらいの中程度のファンであるワタシが、「ククルス・ドアンの島」を観た感想であることを前置きしておく。 この映画を観たところで「感動」というものは、正直なかった。 冒頭に「翻案」とあるように、元々あった話を大きく肉付けしたものの、原作に忠実な話になっている。 ただ、この映画が示すものは、原作が伝えたかったテーマを、より明確に提示したものだと思われた。 いちばん気になったのは、モビルスーツがやたらに切られる場面が多かったことだ。 ロボットとはいえ、手足をバッサリ切られたり、頭部がもぎられたり、といったグロテスクなシーンが多かった。 最近のコンプライアンスに準じれば、地上波TVのガイドラインには抵触するのではないかと、余計な心配をしてしまった。 キャラクターデザインについては、確かに安彦氏のデザインによるものなのだろうが、何かちょっと違う感じがあった。 最近の「ジ・オリジン」アニメ作品では、それはあまり感じなかったのだが・・・。 また、モビルスーツに関していえば、あの高機動型ザクとは何なのだろう??? あれほど、動きが速ければ、無敵ではないだろうか??? ファーストガンダムしか知らないので、その後の作品内に、この高機動型ザクが出てきていたのかもしれないが、ちょっと性能が良すぎやしないだろうか? ストーリーの点では、アムロを救出する作戦は、最初はスレッガーの発案で内密に行われるようだったが、実行される段になり、ブライトも承諾していたように描かれている。 これに至る逸話がなかったのは、不可解である。 また、サザンクロス隊についても、サイドストーリーがあるようなセリフが散りばめられているが、実際はバッサリカットされている。 それならば、もっとバッサリカットしてくれと言いたい! (ならば、サイドストーリーの映像化を期待してしまうではないか!) 残念なのは、単体ではじめてこの映画を観るという人がいたとしても、あまり感動もないだろうということだ。
 ところどころに回想シーンのように、ファーストの名場面が挟み込まれるが、これだけで理解しろというのは、無理がある。 結局、この映画は、ファーストガンダムへの「オマージュ」なのである。 はじめてこの映画を観た人は、観た後からでもよいので、ファーストガンダムやら漫画、アニメの「ジ・オリジン」を振り返る必要がある。

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