mai********
4.0点
だからこそ命を懸ける。 大切な人の忘れ形見を守る為に。 自分が関わらなければ守れると思っていた大切な人。 全てのしがらみをここに置いていければ 忘れ形見だけは幸せにできるかもしれない。 だからどんなに傷ついても、どれだけ血を流しても痛くはない。 この傷の一つ一つが、流れる血が贖罪になればそれで良い。 最初から彼は生き残ろうとは思っていなかったかもしれない。 生きていると過去がいつまでも追ってくるから。 いつか守り切れなくなる日が来る。 だからここでその縁を断つ。 悪より救いたまえとは、自分自身に付きまとう悪霊の事も含まれているんだと感じます。 とにかくこの手の作品は韓国映画に尽きるかもしれない。 複雑に入り組んだ思惑と その中で懸命に自分を貫こうとする主人公 翻弄されながらも抗い続けるその姿に哀愁を感じてしまうのはなぜだろう。 全てのくびきから解き放たれるには、あのラストしかなかったのでしょうね。 2022年1月23日シネマテークたかさきで鑑賞
閲覧数1,442