上映中

余命10年

1242022年3月4日公開
余命10年
3.7

/ 1,023

37%
23%
20%
13%
7%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

数万人に一人という不治の病を患う、20歳の高林茉莉(小松菜奈)。余命が10年であることを知った彼女は生きることに執着することがないように、絶対に恋をしないと固く心に誓う。地元で開かれた同窓会に参加した茉莉は、そこで真部和人(坂口健太郎)と出会う。恋だけはしまいと決めていたはずの彼女だったが、次第に和人に惹(ひ)かれ、その運命も大きく動き出す。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

スマートフォンご利用の方はアプリから視聴できます。

予告編・動画

作品レビュー(309件)

泣ける29.7%切ない23.5%悲しい16.7%ロマンチック9.7%かわいい6.3%

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    難病の治療法が確立される事を願う

    今回取り上げるのは『余命10年』。今年3月に公開され、興行収入29億7千万円のヒットを記録している。藤井道人監督の作品レビューを書き込むのは「新聞記者」「宇宙でいちばんあかるい屋根」「ヤクザと家族The Family」に続いて4作目だ。藤井監督は1986年生まれの若手で様々なジャンルを得意とし、来年に横浜流星主演の「ヴィレッジ」が公開予定である。 原作の小坂流如は原発性肺高血圧症という病気で38歳の若さで夭折した。医学の進歩した現在であっても、未だ治療法のない難病と闘う人が数多く存在するという事実に、悲しみと悔しさを感じずにはいられない。文庫本の表紙イラストを手がけたのは気鋭の男性イラストレイターloundrawで、昨年に彼が監督した短編アニメ「サマーゴースト」が劇場公開された。 私的評価は★5つ。主人公の高林茉莉を演じた小松奈菜の演技は見事なものだ。小松さんは昨年11月に菅田将暉と結婚し、茉莉とは反対に幸せ一杯の人生を送っているのだろう。病気に苦しむ描写だけでなく、明るくさばけた現代っ子らしく病気をネタに軽口を叩き、余命に逆らって小説家になる夢を実現させるなど、薄幸だけでない一面を見せるところが素晴らしい。 茉莉は「まつり」と読み、この読み方が恋人・真部和人(坂口健太郎)の再起を後押しする重要な意味を持ってくる。和人はゴミ屋敷に住む引きこもりで、登場して間もなく窓から飛び降り自殺を図る。その割には一人で同窓会に参加したりスノーボードを滑ったり茉莉に大胆告白したり、よく分からない人である。常に視線が泳いでいる坂口の演技も見ものである。 僕と連れ合いの父親は二人とも肺炎で亡くなった。義父を病院に見舞った時は既に意識が混濁していたが、僕たち夫婦に気付いて一瞬だけ目を開けた。茉莉が亡くなる直前に、和人の「よく頑張ったねえ」の呼びかけに応じて目を開く場面を観ると、どうしても自分たちの父親を思い出す。大きく異なるのは享年で、茉莉は天寿を全うできず20代で逝ったのが痛ましい。 ありふれた風景の意外な一面を見るような、映像の美しさも特筆ものだ。二人が歩く満開の桜と、東京スカイツリーが本作を特徴付ける印象的な場面になっている。僕は以前に板橋区に住んでいて、石神井川沿いの桜並木を王子の飛鳥山公園まで歩くのがお気に入りのコースだった。深夜に街灯に照らされた桜の花が、紫がかった色を帯びていたのを懐かしく思い出す。 退院した茉莉は、日中は普通に過ごしているが呼吸する力が弱く、就寝時は鼻から酸素を吸入している。彼女の部屋には痰の吸引機があり、自分で咳をして痰を吐き出す能力がないのか。吸引する時は自分自身で管を喉に入れて行えるのか、他人の介助が必要になるのか気になった。停電や自然災害が起きて避難所に行かねばならぬ時など、人知れぬ苦労があるだろう。 多量の薬を服薬カレンダーに入れて管理する場面は、僕の連れ合いも同じ苦労をしているので「分かるぞー」と思った。似たような場面はアニメ「君の膵臓をたべたい」でも描かれた。連れは受診先の病院で意識を失って倒れそのまま入院となり、原因が薬の飲み忘れであった。馬鹿げた原因のように思えるが、多量の薬を自己管理する病人にとっては深刻な問題だ。 死に瀕した主人公が人生を走馬灯のように回想する場面はよくあるが、本作のそれは「未来系の走馬灯」と言うべき新ジャンルである。その中に東京スカイツリーの展望台に上がる場面があるが、姉の桔梗(黒木華)が高所恐怖症のため一度も行く機会がなかったのだ。でも和人と一泊旅行ができるのだから、車椅子に乗ってでも一人で行けば良かったのにと思う。 和人は引きこもり男とは思えぬ積極性を示し、茉莉との結婚を真剣に考える。スノーボード場での一泊旅行で、二人が結ばれたかどうかは微妙な所である。彼女の胸には痛々しい手術痕が残るが、和人がそれを見たかどうかは分からない。携帯の酸素濃縮器を持参しているはずで、寝ている時にそれを付けていたら、さすがに茉莉の病状の深刻さに気付いたはずである。 共演者で味があるのは、和人の再起を手伝ってくれる焼き鳥店主を演じたリリー・フランキー。茉莉を限りない愛情で包む両親役の、原日出子と松重豊も外せない。病状の悪化した茉莉は和人と別れるが、大学時代からの友人・沙苗(奈緒)との付き合いは続き、沙苗の尽力によって小説『余命10年』は出版される。下書き原稿を読んで涙を流す姿が忘れられない。 最後に主治医(田中哲司)の「医学は日々進歩している」という言葉が、茉莉には単なる気休めでしかなかったのが悲しい。家族と一緒に肺移植のセミナーに参加する場面があるが、白血病患者の骨髄移植のように、移植が実現したら助かる可能性があったのか?本作のヒットによって病気についての研究が深まり、治療法が発見される日が来ることを祈っている。

  • bjj********

    1.0

    余命10年という名前を使った別作品。小坂流加への冒涜だ。

    もともと小坂流加が書いた余命10年は知っていた。読んでもいた。だからこそ許せなかった。 「小坂流加に捧ぐ」みたいな文言が画面いっぱいに表示されたけれど、あれだけ改変されたストーリーを捧ぐなと思ってしまった。 本来であれば、茉莉を中心とした人間の、どうしようも無い葛藤と挫折があってこそのストーリーではなかったのだろうか。 小説の余命10年は、正しく最期の作品だと信じている。彼女がそこにかけた想いは想像も出来ない。 家族に取材してストーリーのリアリティを上げて、というのも大切だとは思う。 けれど、家族だって彼女の心情の全てを把握しているわけがない。そこからわかるのは物理的にどう行動したかが主なはずだ。 小説は心だ。その人間の、どこか弱くて恥ずかしい部分を晒して書き上げる物だ。 だからこそ、それを雑に描いて、あまつさえそれを捧ぐなんて言う映画監督にとても腹が立った。 余命10年というタイトルを使った別作品だと思っている。というか、せめて別作品として作ってくれていれば、ただのよくある映画だったと終われたのに。 少なくとも僕は、上映時間のほとんどでイライラしていたと記憶している。 そんな、小坂流加が理想と現実の狭間で見た薄暗いけれど透き通った世界を、一般受けを狙った煌びやかで陳腐な世界で塗り替えるな。 と、僕は思ってしまった。 死人に口なしとはよく言ったものだとも。 見どころは、ラスト辺りの茉莉が家族に本音を漏らすシーンと、主演2人がとてもよいってことです。 小松菜奈さんと坂口健太郎くんがとても可愛いし演技が上手い。そして努力がすごい。 あとシンプルに、ガソリンの値段を映したりだとかっていう、その世界観から現実に引き戻すような要因は排除した方がいいのでは?と思ってしまった。 僕は普段小説しか読まないし作りもしないから、映像作品を細かく知っているかと言われれば否定するけれど、せっかく余命10年という世界に浸っている最中に「えっ、ガソリンやすっ」なんて考えたくないでしょうに。明らかなノイズでは?

  • reg********

    2.0

    小松菜奈の演技はよいが・・・

    小松菜奈の演技はすばらしいし、原作者が早逝されたことにも同情します。 ただし、死は誰にもおとずれる普遍的なもの。 残された人々もいつか同じように死んでいきます。 果たして死ぬということは人間にとって悲劇なのでしょうか? 若くして死ぬことも単に「かわいそうなこと」なのでしょうか? 死をかわいそうなもの、涙を誘うものとして描き、映画のネタにしてしまう 死というものの取り扱い方があまりに表面的で定型的すぎます。 死を定型的にしか捉えていないということは、生というものを定型的にしか 描いていないということでもあります。

  • mit********

    5.0

    いい映画

    他のレビューではひねくれた意見もありますが、小松菜奈さんの演技に惹きつけられました。生きるという事を久々に思い直しました。 素晴らしい時間を過ごさせてもらいました。

  • ava********

    5.0

    泣ける作品

    たまに心の汗を流したくなり邦画の泣けそうなやつを見る私。 余命を知る当人の感情、家族の感情など、心が締め付けられ涙が出ました。 見終わったあとでちょっと調べてみたら原作とは設定が違うところもあるみたいですが、 原作者の方と主人公の最後を重ねたあたりは監督の原作者への気持ちなのかなと思いました。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


小松菜奈高林茉莉
坂口健太郎真部和人
山田裕貴富田タケル
奈緒藤崎沙苗
井口理三浦アキラ
黒木華高林桔梗
原日出子高林百合子
松重豊高林明久

基本情報


タイトル
余命10年

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日