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ナイトメア・アリー
2022年3月25日公開

ナイトメア・アリー

NIGHTMARE ALLEY

1502022年3月25日公開

rik********

4.0

怪しい雰囲気の中で作られる怪しい者たちの成れの果て

『パシフィック・リム』や『シェイプ・オブ・ウォーター』などクリーチャー・モンスターが得意というか好きなギレルモ・デル・トロ監督作品。今回は見世物小屋を題材にした、相変わらずダーク・アトモスフィアな作品となっている。 冒頭、死体を家ごと焼却したスタンは、見世物小屋に流れ着き、そこで一味に気に入られる。やがて読心術のテクニックを手に入れ、一味の娘とともに独立し、ホテル専属のマジシャンとして成功するが、ある日で出会った心理学者との共謀で、計画と人生が狂っていく、というお話。 スタン役は「アリー」に縁があるのか、ブラッドリー・クーパー。『アリー/スター誕生』に続き、これも1947年作のリメイクとなっている個人的にはケヴィン・コスナーやメル・ギブソンに雰囲気が近いかも。娘役のモリーはルーニー・マーラが演じている。美しい一味の花形役だが、演出上インチキ芸人であるせいか、彼女の代表作『ドラゴン・タトゥーの女』『キャロル』のように、少し陰がある役柄がマッチしている。『キャロル』でルーニーと共演したケイト・ブランシェットがここでも共演している。怪しい心理学者の役だが、こういったクセ強の役柄では、本人が好みそうな役、ではある。 デル・トロ監督が好きそうな胡散臭い題材と登場人物だが、これらをどのようにしてエンタメとして昇華されるか、が見どころ。『ゴジラ』や『ウルトラマン』を子供向けから空想科学に昇華させた庵野秀明監督に近いものを感じる。 出てくるメンツが誰しもインチキ臭さをもっていて、その役柄をウィリアム・デフォーやロン・パールマンとかが胡散臭く演じているところが見物のひとつとなっている。

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