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ハウス・オブ・グッチ
2022年1月14日公開

ハウス・オブ・グッチ

HOUSE OF GUCCI

PG121592022年1月14日公開

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4.0

ネタバレ女が執着したものは

実話を元にした、強欲なパトリッツィアを嫁に迎えて加速する一族の繫栄と没落を描く映画。 ファッションや創業者伝記を期待すると肩透かしをくうが人間の業を軸とした金とスキャンダルとみればなかなか見ごたえがある。 一族にパトリツィアを迎えて極める繁栄と彼女の欲深さから招かれるファミリービジネスの凋落は、ヴィスコンティ映画でみられる、統一戦争後の旧体制から新体制への変革の際に時代の荒波にもまれる貴族の繁栄と没落を彷彿とさせる。 御殿場やモールなど日本語が出てくるシーンがあるが時代の整合性が合わないのはリップサービスというよりも、むしろNYシーンで劇中に出てくる”レプリカ”を「ゴミ」呼ばわりするシーンに絡めアウトレットラインを増産しているグッチのことを皮肉ったのではなかろうか。 くしくもゴミと言い放ったのはパトリッツィアなのである。 その彼女がメンターとして依存するのが占い師というのもリアルで興味深い。 夫の愛を失い浮気という形で見捨てられた彼女の報復は殺人依頼。 そんなパトリッツィアを演じたレディー・ガガに「挨拶もない」とご本人はご立腹というのだから未だ健在なエネルギッシュさに敬服を覚える。

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