レビュー一覧に戻る
アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!
2022年1月28日公開

アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!

THE ADDAMS FAMILY 2

932022年1月28日公開

Dr.Hawk

3.0

ネタバレ欠点の許容が絆を深める要素ではあるけれど

2022.2.1 吹替 イオンシネマ久御山 2021年のアメリカのフルCGアニメーション映画(93分、G) キャラクター原案はチャールズ・アダムス 前作『アダムスファミリー(2019年、監督:コンラッド・ヴァーノン&グレッグ・ティアナン)』の続編映画 娘の反抗期に手を焼いた父が、家族総出の旅行を計画するロードムービー風コメディ 監督はコンラッド・ヴァーノン&グレッグ・ティアナン 脚本はダン・ヘルナンデス&ベンジー・サミット&ベン・クイーン&スザンナ・フォーゲル 物語は「サイラスの科学フェア」にて、長女ウェンズデー(声:二階堂ふみ)が研究発表をするところから紡がれる その発表の直前に会場に押し入ったのは父ゴメズ(声:生瀬勝久)、母モーティシア(声:杏)、弟パグズリー(声:堀江瞬)だった 兼ねてから会場に来るなと伝えていたウェンズデーの気持ちを無視した彼らは、そこでもいつもと変わらず騒動を引き起こしてしまう ウェンズデーの研究は「DNAの特性を他の生体に移す」というもので、タコのヘラクレスの特性をおじのフェスター(声:秋山竜次)に移した ルービックキューブを見るたびに食べていたフェスターだったが、ヘラクレスの特性を移植した途端にキューブを一瞬で解いてしまう 実験は成功したが、その弊害としてフェスターの体の一部がタコになってしまうのである その研究に興味を抱いた主催者のサイラス博士(声:森川智之)は共同研究を持ち出すが、ウェンズデーは「家族の秘密だから」という理由で拒否し、その態度を固辞していた 物語はウェンズデーとさらに関係が悪化したゴメズがそれを打開しようとして「アメリカ横断旅行」を思いつくところから動き出す 無理やり家族を引き連れてマサチューセッツのセーラムに向かおうとしていたが、フェスターは急遽ナイアガラに進路を移してしまう そして、各地で騒動を引き起こし続けるのであった 映画の主題は「子どもの教育」で、サイラスにも娘オフィーリア(声:ならはしみき)がいて、彼女はウェンズデーの技術をパクって「ブタの特性を移植された女の子」だった また、サイラスは弁護士のムステラ(声:多田野曜平)を通じて、「ウェンズデーとオフィーリアは乳幼児の段階で取り違えが起こった」と主張し、ウェンズデーはゴメズたちの子どもではないと主張し始める その根拠はゴメズの頭髪から採取したDNAで、その結果はウェンズデーとの親子関係を認めないというものだったのである サイラスが行っていることは「子どものペット化」で、不本意な部分を科学技術で置換するという悪行である これに対するゴメズは、ウェンズデーの意志を尊重して自由に学ばせていて、反抗期である状態も含めて全てを受け入れている この比較が主題となっていて、要は「改善すべき部分を無理やり直すべきか」という命題へと続いている テーマなどは好みの部類なのだが、物語がかなり幼稚な部類になっているので、旅行自体の必要性をあまり感じない それゆえ、場面は移り変わっていくのだが、そこで行われていることが基本的に同じなので、大人としては退屈してしまう 本作の見どころは「ウェンズデーのウィットなセリフ」なのだが、この言い回しの面白さを子どもが楽しめるとは思えないのである 主題とウェンズデーの特質は大人向けで、物語とキャラは子ども向けと両極端なので、本作のメインターゲットというのがはっきりしない キャラ造形は「キモかわ」なのだが、子どもにとってはちょっと怖くないか?と心配になってしまう なので、子どもをダシにして、実写版のファンが観に行くというパターンが多いのかなとも思う 実際の私の鑑賞回で子連れはおらず、アラフォー男女が点在するという妙な空間だった 唯一アガる瞬間はメインテーマが流れる時なので、そのシーン以外はちょっとキツいかなあというのが個人的な感想だった いずれにせよ、個人的に合わなかっただけで、本作を楽しめる人も少なくはないと思う それでも、無意味に旅行に向かうので、ある種のデフォルメされたロードムービーと割り切る方が良いのかもしれません せめて旅行の理由がウェンズデーの好きな各地の科学フェスを見て回るとかにすれば、画面も華やいで面白かったように思えてなりません

閲覧数1,336