あらすじ・解説
路地裏の長屋で筆作りの内職をしている浪人の小谷善左エ門(中村梅雀)は、同じ長屋の住人で船頭の吉蔵(柄本佑)から、共に暮らすお峯(安藤サクラ)を見張るように頼まれる。駆け落ちして結ばれた吉蔵とお峯だったが、彼女は退屈な日常にむなしさを感じ、気晴らしに川向こうへ架かる橋を渡ってみたいと思っていた。一方の吉蔵は居場所が人に知れることを恐れ、橋を渡ることを禁じる。そんな二人の様子を、善左エ門はかつての自分と、自ら殺してしまった妻の姿に重ね合わせる。
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予告編・動画
作品レビュー(5件)
- スーザン
2.0点
藤沢周平さん原作。 井上昭監督の遺作となった。 原作のストーリーは忘れたが、藤沢周平作品のムードは醸し出されている。 ただTV同時放映という小品なので、やはりテレビドラマ的なところは否めない。 三人の中では、やはり中村梅雀の演技がさすがだ。 そういえば、柄本佑と安藤サクラは実生活で夫婦でしたよね。 あと、マイナスだったのが、他のレビュアーさんも指摘されていましたが、あのお地蔵さまがいやに現代的だったこと。 最初に気になって、かなり興ざめだった。
- ron********
3.0点
藤沢周平の短篇集『橋ものがたり』の一篇を『眠狂四郎』シリーズなどを手がけてきた井上昭監督が映像化した中編時代劇。 浪人の小谷善左エ門は、長屋に駆け落ちしてきた吉蔵とお峯にかつての自分と自らの手に掛けてしまった妻の姿を重ね合わせて見守るが。。。 2月1日(火)19:00から時代劇専門チャンネルで放送。 妻を手に掛けたことを悔いる浪人・小谷善左エ門を『鬼平外伝 夜兎の角右衛門』や藤沢周平 新ドラマシリーズ「冬の日」で井上監督と組んだ「居眠り磐音」などの中村梅雀が、訳ありの吉蔵とお峯を「真夜中乙女戦争」などの柄本佑と「万引き家族」などの安藤サクラ夫妻が演じる。 出演は他に、「DESTINY 鎌倉ものがたり」などの中村玉緒、「弟とアンドロイドと僕」などの本田博太郎など。 脚本は「その木戸を通って」などの中村努。 音楽は「土竜の唄 FINAL」などの遠藤浩二。 2022年作品 日本映画 配給は時代劇専門チャンネル 上映時間52分 原作は未読です。 やはり藤沢周平の原作モノはいいですね。 とても地味ですが、しっかり味がついてます。 結末は予想できますが、それまでの流れがとてもいい。 上映時間が52分と短いので、静かな映画ですが退屈はしないです。 中村梅雀、柄本佑、安藤サクラの3人の派手ではないけど、静かな演技合戦が素晴らしい。 個人的には中村梅雀の演技がとても好きです。 めっちゃ格好いい。 なんかみなさんそれぞれ、懐が深くて、愛情あふれる演技でした。 映像もとても美しいです。 映像も物語もいかにも時代劇なんですが、ちゃんと現代に通じる感じがするのもとてもいい。 ただ、全体的には盛り上がりに欠ける。 これは上映時間の問題もあるでしょうが。。。 テレビドラマサイズですね。 役者さんの演技や演出はとても良かったけど、映画としてはちょっとどうかなと。 あと10分でも長くクライマックスを描いていると、だいぶ違う感じに思えたと思う。 そこをもう少し丁寧に描いて欲しかった。 監督の井上昭が、1月9日に93歳で亡くなられました。 今作が遺作となりました。 ご冥福をお祈りいたします。 ■興行収入予想 興行的には、現段階では上映館数89館と少ない。 1月28日(金)からの公開。 同日の公開作品は今作の他、「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」、「ノイズ」、「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」、「アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!」、「前科者」、「名付けようのない踊り」など。 上映時間が52分の中編なので、入場料金も1000円均一。 2月1日(火)19:00から時代劇専門チャンネルで放送というもの劇場公開では影響でますね。 ヒットに繋がるのは難しいですかね。 平日の高年齢層の動員がどれだけ出来るかがポイントですね。 初登場圏外スタートと予想。 最終興行収入は3,600万円くらいか。 星3つ(5点満点) ★★★
- mai********
3.0点
だからこそ、一時の感情に流されないで欲しい。 その感情のままに行動した先に待つのは後悔だから。 選ぶ道が分かれたとしても 生きていればまた会える。 奪ってしまえばそれまで。 その後悔をずっとたすきにして纏い続けた一人の侍の思いが 同じ長屋に住む男女二人の歯止めになる。 短い作品だけれども 負の感情が巻き起こす出来事の先に幸せはないという事を ただ静かに描いた作品なのではないかと思います。 2022年1月30日イオンシネマ太田で鑑賞
- cas********
2.0点
短編原作で上映時間が短いのは事前にわかっていたことだが、それを考慮しても内容がだいぶ薄味に感じる。 「愛しているなら殺すな」という当たり前すぎる話をわざわざ・・・とつい思ってしまうのは、この時代の雰囲気や人物に入り込めなかったせいだと思う。 3人の芝居を期待しての鑑賞で、部分的には良いところもあったけど、間や演出が微妙に感じるところがちらほらありました。 重箱だがお地蔵さんのデザインが現代っぽいのも雰囲気としてマイナスだった。 シャボン玉って江戸時代にあるのか・・・?と思ってちらっと調べたら存在はしてたっぽい。石鹸以外の材料でも出来たみたいだけど、いかにも貧乏そうな長屋の子どもたちが遊べるようなものだったんだろうか。
- hechonaps
4.0点
花を摘んで持ち帰った 摘んではいけない花だと知っていた あんなにキレイに咲いていたのに 今はその面影もない 愛する妻の不義を自分が認めてしまったのだ。 自分の嫉妬に負けて。 不義を働いた妻として切り殺してしまったのだ。 愛しいと思うのなら野の花を眺めるように愛でればよかったのだ。 私好みの男を見付けた。 夫の目を盗んでチョッカイをかけた。 愛おしい。ウブな様子が、小心なところも。 好きな男と二人きり、、なのにちっとも楽しくない。 そうなのだ。「子供でもあれば」この言葉で正気に戻った。 子が生まれればその子も日陰の一生を送るのか。 じりじりと焦がれる気持ちは私だけで十分。 飽きたから都合の良い事を言っているのかもしれない。 でも逃げ続ける暮らしなんか続かない。 惚れた腫れたの情熱だって醒めちゃうんだから。 若い女房を持ったんだからこんな事もあるだろう。 たまにオイタもするけれどそれもまた可愛いと思っていた。 私の庭で咲き続けると思っていたのに。 魅力的だから蜜を求めて虫たちが来るだろう。 花が枯れずにいられるのなら それもまた良しと思わないと。 野の花は摘まずに眺めるのが良いと言う そのままを眺めるのが
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