あらすじ・解説
ある離島で、セジン(ノ・ジョンウィ)という少女が遺書を残し、絶壁から身を投げる。休職から復帰した刑事ヒョンス(キム・ヘス)は、少女の失踪を自殺として事務処理するように命じられて離島を訪れる。セジンは、死んだ父が関係した事件の重要参考人として村で保護観察を受けており、彼女の保護を担当した元刑事や最後に彼女を目撃したろうあの女性らから話を聞くうち、ヒョンスは彼女の孤独と苦悩に胸を痛める。そして自身と彼女の人生が似通っていると感じ、徐々に感情移入していく。
シネマトゥデイ(外部リンク)
予告編・動画
作品レビュー(4件)
- wxj********
4.0点
ネタバレ希望への、双方の人生再生物語
このレビューにはネタバレが含まれています。 - nn1********
4.0点
韓国からまたもや有望新人監督登場。 自前の脚本がなかなか良くて唸らされた。 父親が犯罪に関わり亡くなったため、娘のセジン(ノ・ジョンイ)は離島で保護観察に。 だが、台風の夜彼女は失踪、自殺と見なされる。 休職から復帰したばかりの刑事ヒョンス(キム・ヘス)は、事務処理のため島を訪れ意外な事実に辿り着く…。 邦題はアートっぽいが、原題「私の死んだ日」のほうがしっくりくる正統派ミステリー。 本筋以外にヒョンス自身の離婚訴訟が絡み、登場人物が多いのにうまく捌いている。 時制が分かり辛いという難はあるが、そもそも邦画でこの濃厚さは味わえないだろう。 どの映画でも見かけるおばさん女優イ・ジョンウがいい味を出している。 キム・ヘスのイメージは、日本ならさしずめ篠原涼子か。 こういう話が好きなので、半★追加で4.5★。
- ********
4.0点
2020年。パク・チワン監督。夫の浮気からの離婚騒動に自動車事故が重なって休職していた女性刑事は、復帰のためにある事件の事後報告に臨む。事件の証人だった少女の死を探っていくうちに、少女の身に起きたことにシンクロしていく、という話。 官僚組織と個人、挫折する女性キャリア、汚される無垢な魂。弱者の同盟。たとえすでに死んでいるとしても、関わった人の尊厳を守るという主人公の苦しい個人的な戦いが、ひょんなところで報われるところに癒される。
- abe********
5.0点
人に説明するのがとても難しい作品でした。というのも冒頭から強引な展開で次々に登場する人物の名前や細かい事情、背景を消化できないまま、あれよあれよと物語を追いかけていくことになったからです。 でも息をつかせぬ展開と最後まで張り詰めた物語を創り上げる執念は、ずいぶん前に観たポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」を見た時のインパクトに近い印象で、作品テイストも近いかもしれません。 「殺人の追憶」の主人公は男性刑事で、こちらは女性刑事と犯人の娘で重要参考人の少女の話。島民のほとんどの登場人物も女性で、女性のパク・ジワン監督による女性の映画作品かもしれません。 刑事ものの謎解きでぐいぐいと引っぱりながら、主人公女性自身が抱える離婚訴訟を迎えた夫婦の事情や彼女の体験が目の前の事件そして少女と重なって「女の人生」の重さや切なさ、そしてちょっぴり希望が見えてくるという物語設定なのです。 韓国でも女性監督が進出してきたなという印象です。女性の感性で、新鮮に映るのかもしれませんね。パク・ジワン監督、次回作品がさらに期待出来るのではないでしょうか。
スタッフ・キャスト
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