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5.0点
『アンネの日記』の詳細を知らなくても大丈夫なので、ぜひ今作に興味がある方は劇場で観て欲しい。過去の「想い」を現在や未来へ繋げて行こうとするアイデアには感服。タイトルバック『WHERE IS ANNE FRANK?』で終わるラストシーンは胸に刺さりました(配給会社はなんで余計な邦題に変更したんですかね?)。 観光地化してしまったアンネの隠れ家や、ストーリーの視点を日記の登場人物(しかも空想の友人)にするなど、世界的な有名作『アンネの日記』を用いて現代社会を取り巻く難民問題などを強烈に風刺しています。こういう伝え方もあるのかと感心してしまいました。アニメーション作品としても淡い色使いやシンプルなカメラ構成が、作品の世界観を支えていますね。ぜひ劇場で多くの人に観て欲しい作品です。
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