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私はヴァレンティナ

VALENTINA

PG12952022年4月1日公開
私はヴァレンティナ
4.0

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)


  • fpd********

    4.0

    あるがままでいることの力強さ

    人は、自分と異質なもの、わからないものに対して恐怖を感じ、今までを保つために排除しようとする。自分のことを大事にしてほしい、理解してほしいと思う気持ちは、自分とは違う相手も同じはずなのに、なかなか、そのことに気付かない。同性婚が認められているブラジルで、LGBTQに対して、まだまだ多く残る偏見や差別。そのなかで、「私」として生きるに至るまでの道のりは険しくても、あるがままでいることに一歩踏み出した勇気と力強さに心を打たれる。

  • j9i********

    4.0

    勇敢なるバレンティナ

    技巧は特に突出したところもなく、ストーリー展開も一般的ですが、誰にでも理解し易い映画なので、中高の授業にこうゆう映画見せるせんせーいないかなぁ。 さて、バレンティナちゃん。 ちょっとぽっちゃりなんですが、そこがまた可愛さのスパイスになっています。 とにかくバレンティナが可愛い。笑顔が可愛い。声も可愛い。(こういった発言はセクハラだと思いますがご勘弁を) ブラジルのトランスジェンダーの少女の物語です。 物語は引っ越しから始まります。 引っ越し先で学校に転入しようとしますが、彼女がバレンティナとして学校に通うためには両親二人の署名がいる、とのことで、失踪した父親を探してなんとか署名をもらおうとします。 彼女は友達を作るのが上手な子です。 引っ越し前も仲良しがいて、引っ越し後も、学校の仲良しがすぐ出来ます。 仲良しになる友人のひとりがゲイの少年なのですが、彼の言葉に思わず頭を撫でであげたくなりました。そして長年、社会の変革を阻む男社会のゲスさをあらためて思いました。それは、男が男を道具にするゲスな男たちです。そういった男は、古今東西どこにでもいます。なんなんでしょうね。あれらの生き物と社会批判すると長くなるのでやめます。 物語では、少年に念願の春が来た気配になるので、お赤飯を準備したくなりました。 彼女のお母さんは子供思いのお母さんです。きっとトランスジェンダーの子にとって理想のお母さんなのだと想像します。 彼女もお母さんが背中を支えてあげているから頑張れているのかな、と思いました。 楽しいことも怖いことも辛いことも起こります。 やっとお父さんからサインをもらえても、善良ぶった保護者とかいう集団が立ち塞がります。 なんなんでしょうね。 そういった輩ってすごく暴力者ですよね。えげつない姿を見せない暴力者。そしてなぜか被害者ぶってる。 自分の住む町に性別を変えた子が住んで、どんな悪いことが起こるのでしょう。学校に入学したからといって、学校が崩壊しますか。 ブラジルはカソリックが多いですが、バチカンだって公的発表しているでしょうに。ブラジルでは法が成立していますよ。 キリスト教徒ならバチカンに従いなさいよ。 ブラジル国民なら法に従いなさいよ。 色々あって、彼女はいっときパパのところへ行こうと考えますが、踏みとどまります。 自分で自分の居場所を見つけ自分の居場所を守る姿に観客はなにを見るでしょうか。 救いは、学校教師が毅然とバレンティナを護る姿です。それは法の下にバレンティナがいるからです。 日本の校長と教師たちには、彼らの爪の垢を飲んで欲しいです。 ハッとするシーンがいくつかありますが、 最後のシーン。朝の出欠取りで、自分の名前を呼ばれ、はい、と答える嬉しげなハニカミ顔が、観る者を幸せにします。 彼女が自分の名前をバレンティナと名づけたとおり、勇敢な少女を体現していました。 名付けは大切です。 たくさんのバレンティナやバレンティノの勇気を称える映画だと思います。 〜〜〜 しかし、映画は甘い余韻で終わりません。 厳しい現実を映画の鑑賞者に見せつけます。 良い話で満足させないように。 彼らの声なき声に応えて欲しいと。 慟哭が聴こえる気がしました。 ブラジルにおけるトランスジェンダーの子供の退学率82%。 平均寿命35歳。 道のりはまだ長い。

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