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エルヴィス
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エルヴィス

ELVIS

1592022年7月1日公開

lei********

3.0

対象年齢・・・60代以上?

レビュータイトルの意味は「年寄り向けの映画」と言いたいのではありません。 ただ、40代の私が物心ついた時には既に亡くなっていたエルヴィス・ プレスリーの人生を題材にした映画を見ても、ほとんど心が動かなかった、 という事実をタイトルにしてみました。 現に、私が都心の映画館で観た回の観客の平均年齢は60代だったように 感じました。 作品は、黒人の街の白人居住区で育ったエルヴィス・プレスリーが、 黒人の音楽に囲まれて育ち、そしてそれを歌える白人としてチャンスを得て、 のちにマネージャーとなるパーカー大佐と出会い、全米を興行して 回るところから始まります。そしてそのパフォーマンスが当局に 目をつけられて今まで通りの活動ができなくなり、キャリアが迷走し、 そしてラスベガスで活動して名声を得るも、大佐にうまく金を抜かれ やりたかった海外進出をできることもなく…、といった内容でした。 確かに山あり谷ありの人生で、42歳という若さで亡くなっており、 見せ方によっては別の物語にもなったのかもしれませんが、この作品の 描きたい部分はあくまで「パーカー大佐に見いだされうまく売って もらったが、それ以上に搾取されて結局は不幸になった」というところ なので、山あり谷あり感よりも、そちらの印象が強く、私のように エルヴィス・プレスリーに思い入れのない世代の人には、『ただただ 大佐に食い散らかされた人生』を見せられただけであり、かといって、 「ボヘミアンラプソディー」のクイーン(フレディー・マーキュリー) の曲や歌唱力、「ロケットマン」のエルトン・ジョンのピアノように、 ミュージシャンとしてのパフォーマンスにはあまり焦点が当たっておらず、 さらに、上映時間が2時間半を超えていたこともあって、観ていて退屈して しまいました。 ただ、冒頭で申し上げたように、1977年に亡くなったプレスリーの 人生をこのような形で見せていく作品ということであれば、必然的に 1970年代に青春時代を迎えた世代に映画館に来てもらう必要があるため、 ある意味最後の「映画化のタイミング」であり、そういう意味では 意義のある制作・劇場公開だったのではないかと思います。

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