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私のはなし 部落のはなし

2052022年5月21日公開
私のはなし 部落のはなし
4.0

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(4件)


  • 伊佐山部長

    5.0

    この映画のコンセプトは「はなすこと」である。

    3時間半も座りっ放しでおしりが痛くなったが、そんな事は問題ではない。 今の率直な感想は「ざっくばらんなお話を聞かせてくれて、どうもありがとう」である。 まるで編集室に招かれて、監督と一緒にラッシュ・フィルムのチェックをしたようだった。それくらい、迫力がある。 「余り編集意図を加えず、素材そのものを、とっ散らかったまま、客に突き出す」と言うやり方もあるのだ。ドキュメンタリーに限らず、活字系でも、絵画系でも、演劇系でも、漫画・アニメ系でも。 もちろん、この映画を見ている方は脳ミソがキリキリ舞いさせられるが、そのキリキリ舞いこそが命なのだ、この映画の場合。 観客は監督から挑戦されているのだと言い替えても良い。 これだけは言える。 この映画に登場した人たちは、みんな正直で率直だ。複雑な胸の内を、ありのままに口にする勇気もある。 【オット訂正。煮ても焼いても食えないトンチキ野郎も、若干一名、登場します。「確信犯的な差別者って、こういうものなんだよ」と言う反面教師にはなるかもしれませんが、要は大馬鹿者です。】 話を戻すと、この映画に登場する人たちは、みんな「会話」をしている。引いたカメラに向かって、一人でしゃべっているシーンでも、まるで誰かと会話しているかのような雰囲気を感じさせる。自分の言いたい事だけ、一方的にしゃべくる人はいない。 実は、この点は満若勇咲監督の制作動機と深く関わっている。この映画のパンフレットに、満若監督自身が「ディレクターズ・ノート」と題して、明晰に説明しておられるので、この映画を見て感銘を受けた人には、是非とも、この一文にも目を通していただきたいのである。正確に要約する自信がないので、是非とも、原文に当たって欲しいのである。 もったいをつけて紹介すれば、この映画のコンセプトは「はなすこと」なのである。 「人権問題に本気で向き合いたい」と思っている全ての人に、この映画を見て欲しいと思う。特に、感受性が豊かで、社会意識を形成途上の中学生や高校生に。 複雑な問題は、説明の便宜のために無理に単純化しなくても良いと思う。「複雑な問題なんだ」と理解してもらうだけでも、意味のある啓蒙である。私は啓蒙の力を信じる。

  • shu********

    4.0

    差別は意図的に作られてきた?!

    一人でも多くの人に見てもらいたい映画。 ではあるが、差別の本質については描ききれてはいないのではないかと思う。 人々を、共同体を、分断し差別を生み出してきた勢力(権力、組織)があり、彼らは日本という共同体の弱体化、内部破壊を望んでいる。 もちろん、彼らは長年世界中のあらゆる場所でこのような分断手法を使って統治を行なってきた。 つまり、意図的に生み出された差別であるという側面を見落としては、世界中にあるあらゆる差別を見るとき、それは一面的であると思う。

  • Yutaka11

    4.0

    寝た子は起きる

    部落問題、同和問題を通して「差別」について深く考えさせられる映画。205分。覚悟を持って臨んだが途中休憩があった。部落問題について、その歴史をたどり、その変遷と「血」により差別される意味を、国の根底のシステムにまで繋がるものであることを指摘しているとともに、いくつもの世代の丁寧なインタビューや話し合いを追うことで多角的な視点と問題点を提供している。関東に住んでいるとあまり感じることはない問題なのだが、歴史が語る通り、社会情勢によって寝た子は突如起き上がり、熱狂へと変わる。多くの人が無意識のうちに抱いている、優越と差別という自己安定剤が、根拠のない社会的弱者を創り上げ、それがとんでもない暴走を生むのだと考える。あえて「寝た子を起こして」大人へと成長させる努力を怠ってはいけないと思う。ちょっと長めだが見る価値はある。見て考えることができる

  • まるこ

    3.0

    世代間の思い

    監督が伝えたいこと それは当事者の気持ちなのか? ひとつづつ考えさせられます。 制度は変わっても、明治、大正時代から 人の考えは、ほぼ何も変わっていないです。 答えのない部分の確信に迫る 映画でした。

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