上映中

ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行

THE STORY OF FILM: A NEW GENERATION

1672022年6月10日公開
ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行
3.6

/ 7

29%
29%
29%
0%
14%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(4件)


  • nn1********

    4.0

    一口寸評

    シネフイルのためだけの映画? 2010年以降の優秀作111本をジャンル別に紹介する。 冒頭で、『ジョーカー』と『アナと雪の女王』が出てきて不安がよぎった(2本とも傑作であることに異論はないが)が、その後映画的な趣味が自分と近いことを知る。 日本未公開作が10作ほど、80%以上鑑賞済みだった。 部門ごとのトップ(途中でジャンル分けが曖昧になっているけれど)は、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』『マッドマックス 怒りのデスロード』『神々のたそがれ』『象は静かに座っている』『光りの墓』『アクト・オブ・キリング』『ホーリー・モーターズ』『ミッドサマー』『アス』など、好みがドンピシャで嬉しくなった。 (シネフィルなら、公開年はともかく、監督名はスラスラ言えることだろう) ただし、60歳近い監督は、研究家ではなくただの映画マニア。 『万引き家族』と小津作品の構図の類似性など多少の発見はあったものの、ほぼ追認のみに終わったのは残念。 また、シネフイル以外の観客が167分の上映時間に耐えられるのか、そこが問題だ。 『ザッツ・エンタテインメント』1~3(1974~1994)とは明らかに別物。 趣向が違うし仕方ないか。

  • j9i********

    5.0

    怒涛の111本、どの点(映画)と点が繋がるのかお楽しみ

    このマーク・カインズ監督はドキュメンタリー畑の方ですが、まず映画の歴史書として「story of film 」という本を上梓されました。 それが好評を受け、TV番組用として 1000本の作品を取り上げ解説した「story of film」を作られました。 本作品は、その続きとなる作品でTV様ではなく映画としてあらためて作られました。 今も映画は進化している、ということで取り上げられる作品は2000年代+参考としての古典です。 20世紀は映像の歴史であります。 そして映画の時代でありました。 21世紀に入りずいぶんたち、シネマというもの映画館というもの、映画館で映画を観る意味が揺らいでいる現在、とても愛おしいドキュメンタリーでした。 テーマ毎に作品が取り上げられますが、素人観客として毎度ぼーっと観て、あー面白かった、レベルの感想しか持たない身としては、解説される技法の効果や、実はこの作品のこの部分は凄いんです等の説明は、ほぅ、そうなんだ、となりました。私には「ハイ・ライフ」というSFが全く面白くなかったのですが、ここでその作品が取り上げられていて、あぁそこまで自分は掘り下げられてなかった、作り手の手を掴めていなかったと、改めて、どんな作品にも素晴らしい表現が提示されているのだと反省もしたり。 また、作品の技法について、同様の例として古い作品も取り上げており、これとそれが繋がるのかと膝を打ったり。 例えば、「猿の惑星/聖戦記」に対して、「白雪姫」、「万引き家族」に対して(小津安二郎の)「麦秋」が比較として出てきます。 取り上げられる作品には唸らせられます。 沢山登場したから記憶から抜けてるかもだけど、ちょっと思い出すよ! ウガンダ、ザンビア、セネガル、アルジェリアチュニジア。 台湾、日本、韓国、中国、フィリピンからも。 アルゼンチン、チリ。 西欧州、東欧州、ロシア。 オーストラリア、ニュージーランド。 インド! すごいのは、北朝鮮!北朝鮮から密輸入した作品で、国民に西側は国民を洗脳してるのよ、というプロバガンダ映画だと思ったら北朝鮮映画のフリしたニュージーランド人が作った作品、というはちゃめちゃも登場。 あと映画館! スペインの映画館凄い!なにこのまるでクリスマスのルミナリエ。ドキュメンタリー専門映画館ですよ。 “映画を観るのは眠りにつくのと同じ” というナレーションで始まります。 そして、掴みで「ジョーカー」「アナ雪」が登場します。この二つの世界的大ヒットの共通事項は、自己の解放。観客は主人公に自己投影し、聖地巡礼をする。 キーワード毎に作品が取り上げられ、2部構成となっています。キーワードもちょっと他で見るような映画解説と一線を画しています。点と点を繋いで線にしていくのだけど独特。 前半は「映画言語の拡張」後半は「私たちはなにを探ってきたか」後半は主にドキュメンタリー作品を解説します。 作品から伝わるのは、このマーク・カインズという作り手の映画への造詣の深さ、愛、映画館で映画を観ることへの価値、そして、映画の未来についての考え。 特にドキュメンタリー映画についての解説は滅多に聞く機会もないので必見です。腹話術って言うんだね。 〜〜〜 日本で上映した作品、上映はあったが特定の映画祭でだけ公開された作品、未公開作品色々あり。 「神々のたそがれ」の登場には、あのぐちゃぐちゃ世界が脳裏に蘇り。 「エヴォリューション」が出て、うぁ、周りで誰も観た人いなくて観たことが幻だったんじゃないかと思っていたので嬉しくなり。 「ベイビードライバー」ミュージカル? 「イット・フォローズ」ちょっともう一回観たくなった。 「ホーリー・モーターズ」このドキュメンタリーでこの作品が出ない訳ないよね。 「アウト・オブ・キリング」の二部作に人間の残虐さを思い出し。 「リヴァイアサン」の最初のシーンは生臭かったわと思い出し。 「ソング・オブ・シー」の愛らしさを思い出し。 「幸福なラザロ」の神秘と世俗を思い出し。 「DAU 退行」はまだ絶賛どっかで公開中。 ニッチな作品が多いけど「スパイダーマン/スパイダーバース」や「ブラックパンサー」なんかも出るよ。 〜ー〜 観てないので観せて!憶えている一覧(忘備録) 「クレイジーワールド」ウガンダのコメディ 「血の抗争」インドの仁義なき戦い(5時間!) 「銃弾の饗宴」インド版ロミジュリ(ここで出るダンスは世界一ですって) 題名忘れた、エストニアのファンタジーホラー。 今絶賛上映中の「アンラッキーセックスまたはいかれたポルノ〜以下略」のジューデ監督のドキュメンタリー作品。この監督いつか国民から背中刺されるんじゃないかと心配。 アメリカ憲法修正第13条のドキュメンタリー。 「理性」インドのドキュメンタリー。 「テセウスの船」インド。東京国際映画祭でやったの憶えてる。観たいと思ったのに観れなかったの。 「プロバガンダ」北朝鮮作品のフリをしたニセドキュメンタリー。

  • kin********

    1.0

    並べただけ

    3時間近い上映時間で111本ということで、平均2分弱、作者による解説を加えて紹介されます。当然それぞれさわりだけ、ごくごく浅い解釈で並べているだけです。退屈です。「ようこそ映画音響の世界へ」のような、映画製作の内幕を描くような作品かな、という期待は全く裏切られました。「ようこそ…」は関係者のインタビューも交えてクリエーターの心意気に迫っていましたが、本作は作者の勝手な感想がだらだら語られるだけです。日本未公開映画や、際立った描写のある映画も紹介されているので、へえ、こんな映画あるんだ、という好奇心には一応こたえてくれますが、配給会社のバイヤーでもない限り、見る意味はないと思います。  版権処理はどうしたのでしょうか? もし予告編扱いで全部無料なら、こんな安上がりで手軽なもんで金取るのは詐欺に近い。事実は分かりませんが。

  • nao********

    4.0

    ラスト30分から目が醒めた

    作者の価値観で綴られた比較的最近の作品(数十年前以降)から、作者が主題毎を軸に紡いで行く流れなので、観る側との嗜好がマッチするかどうかで評価が別れる。それでも、インドネシアの虐殺を描いた作品を紹介するところから、俄然、凄みが増してきた。映画ファンでなくとも、時代に関心のある人には必見です。

1 ページ/1 ページ中