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ドンバス

DONBASS

1212022年5月21日公開
ドンバス
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

2014年、親ロシア派勢力の分離派が一方的に独立を宣言したウクライナ東部のドンバス地方。そこでは、クライシスアクターと呼ばれる俳優たちが演技を行い、フェイクニュースが作られている。さらには、医師が支援物資を横取りしようとしたり、警察が新政府への協力といううそをついて市民から資産を巻き上げようとしたりしている。一方、国境では両国による砲撃の応酬が続いていた。

シネマトゥデイ(外部リンク)

予告編・動画

作品レビュー(7件)

不気味20.0%悲しい16.0%絶望的16.0%恐怖12.0%笑える8.0%

  • 高橋 延治

    4.0

    親ロ派に一石

    2018年の制作ってことに驚愕。このころからウクライナ軍側、ロシア系独立派の間でプロパガンダ合戦が行われていた。 ロシア派: 分離独立はロシア系住民の悲願だ。それを妨害しようとするウクライナ政府は、無差別爆撃や虐殺などの非道を行っている。(実はプーチンが裏で糸を引いていたことが今回の進行で明らかになった) ウクライナ派: 子供や一般住民を虐殺していると言うのは、ロシアのプロパガンダだ。住民に演技をさせて(または銃で脅して)、「ロシアに正義がある」と言わせている。 本作はウクライナの制作なので、「ロシアの報道はヤラセだ」「ロシア系住民はフェイクニュースによってウクライナ軍=ナチと決めつけて憎しみを溜めている」と言う構成になっている。 もちろん、ウクライナ側がプロパガンダ目的でこの映画を作った可能性もある。(ウクライナのフェイクだ、と決めつけたレビューもある) 大事なことは、報道の裏や背景を読み取れる深慮であることを改めて感じた映画だった。

  • 伊佐山部長

    5.0

    脱力系戦争映画。いやアンチ「戦争映画」なのか?

    この映画にはヒーローが出て来ない。 パットン将軍もロンメル将軍も、アーノルド・シュワルツェネッガーも諸葛孔明も、とにかく英雄のオーラを背負った人は、一人も出て来ないのだ。 「来るべき死の運命と戦う勇敢な兵士像」を期待して本映画を見たら、期待外れも良いところだ。 「人間の皮をかぶった悪魔」も出て来ない。 悪いことをする奴らは出て来る。ゴマンと出て来る。でも、やることがみみっちい。 医療物資をちょろまかしたり、フェイクニュースのサクラで日銭を稼いだり、泥棒同然に自動車を接収しておきながら文句を言われたら開き直ったり、バス停でさらし物になっている捕虜をみんなでボコボコにしちゃったりとか・・・・・(脱力) 誰かが書いた「悪の凡庸さ」そのものである。 もしも私が、ドンバス「分離派」のロシア兵だったら、「この映画はフェイクだ!」と言って、怒り狂うだろう。 もしも私がウクライナ兵だったら、「この映画は自虐的だ!」と言って、やっぱり怒り狂うだろう。 敵からも味方からも嫌われかねないのは、この映画の政治的価値がゼロだからだ。誰の味方をするつもりもない、冷ややかな映画なのだ。 かと言って、「真実を追い求めて」とか「人類普遍の正義のために」とか言う映画でもない。そんな熱い映画じゃない。 強いて言うなら「ブキミな映画」とでも言うべきだろうか。 基本的に、ドンバスは平和で、誠にのどかなのだ。 人々は陽気でフレンドリーだ。 結婚式のシーンなんて、本当に楽しそうだ。「ロシア人は北のイタリア人」と評されるのは、こういう意味かと思った。 こんなに良いところなら、私も一度、ドンバスを旅してみたいくらいだ、戦争さえ無ければ。そう、戦争によるブキミな死さえ無ければ。 砲弾や銃弾は、見えないところから飛んで来る。 公共用地に埋められた地雷は、敵も味方も区別しない。 死はコロナみたいに蔓延しており、毎日、一定数の人間が、消しゴムで消されるように死んでいく。 ドンバスの日常生活は全ての点で平穏かつ正常だが、ただ「戦争」だけが異物みたいにバグッているのである。 昔むかし、マルウェアにパソコンを乗っ取られて、アプリの挙動がグチャグチャになったことがあるが、あれを思い出す。 ドンバスは狂ったコンピュータみたいだ。でも、コンピュータみたいに初期化して再立ち上げするワケにはいかない。 結局のところ、「ただただ悲しい」以外の感想は持ちようのない映画だと思う。 ラストシーンなんて、遠景は誠にのどかな公園風景である。木々は風にそよぎ、小鳥たちはチュピチュピと愛の歌を奏でていて、見ているだけで癒される~。 遠景は以上の通りなんだが、近景では何が行われていたかと言うと・・・、 それは本映画を見てのお楽しみとしておきましょう。 「ドンバス戦争の大義」に賛成も反対もしていないが、じわじわと悲しみが湧いて来る映画だと思う。 少なくとも、戦争に対する幻想だけは、コッパミジンにしてくれる。 いや、「いわゆる戦争映画なるものを、まるごと敵に回してやる」とでも言えば良いのか。正体不明の強烈な執念、または覚悟のようなものを、私は感じてしまう。 ジッサイ問題、こんな映画を撮ったら、コワい人たちから、「おんどりゃあ、どっち側から見て、もの言っとんじゃい?」と詰められるのは目に見えている。 これに対するセルゲイ・ロズニツァ監督の答えと言うのが、「オレはコスモポリタンだ」だそうである。 なんじゃい?そりゃあ。この映画を炎上させたいのか、アンタ。 こういう「困ったちゃん」タイプは、政治的にうまく立ち回ることができないため、ピエロまたはスケープゴートにされてしまうことが、しばしばある。 もちろん、それで良いのだ。 それがゲージュツカと言うものである。 もしもモーツァルトが、世間知にたけた立身出世主義者だったら、シラケるではないか。 もしもベートーベンが、生涯に渡って女に不自由しないモテ男だったら、「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ」のカンバンが泣くではないか。 【なんか、筆がスベッて来たので、ここらへんで止めておきます。】

  • Rinkey

    3.0

    日本に生まれ育って幸せ

    2018年制作のこの映画、今のウクライナ侵略以前から東部のドンバスでは親ロシアの分離独立派がウクライナと戦争していたことが分かった。この地域の人たちの生活の悲惨さ、ファシストと闘っているという嘘が生む不幸さなど、今もそれが続いているという何とも言えない悲しみと理不尽さがよく分かった。つくづく、この日本に生まれ育って、当たり前の日常を過ごせていることに感謝です。

  • i_h********

    2.0

    親露派は狂ってる

    と思い込ませるためなら何でもやります!が容易に透けて見える質の悪いプロバガンダとしか思えず。ジョークのセンスが無い私が悪い? この作品が作られた経緯や背景に想像を巡らせると、ウクライナへの心証はかなり悪いものにしかならないのだが。

  • yos********

    2.0

    切り口の面白さと映画の面白さは別

    戦争被害のフェイクニュースを作る為の俳優集団という設定・切り口が凄く面白そうだったので観に行った。 結果、全く面白い映画ではなかった。 シーンを切り取るとそれぞれ意義やメッセージは分かるし、見ていて不快なシーンが超長尺で展開されて嫌でも考えさせられる作りになっている。 が、映画全体で見ると言いたいことはボヤけてしまっていて、無駄に長尺なシーンばかりなせいでテンポがメチャクチャ悪い。 1時間あれば余裕で収まった映画だと思う。 ドキュメンタリー風にする為にあえて退屈・冗長な雰囲気にしたのかどうか分からないが、全く効果的ではない。 戦争に対してのメッセージの伝え方と、全体に流れる映像の質感は秀逸だと思うけど、どうしようもなく退屈。 もうちょっとエンタメを意識した方が大切なメッセージも伝わりやすくなったと思う。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ドンバス

原題
DONBASS

上映時間

製作国
ドイツ/ウクライナ/フランス/オランダ/ルーマニア/ポーランド

製作年度

公開日