2022年6月24日公開

二つ目物語

1252022年6月24日公開
二つ目物語
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)


  • mos********

    5.0

    落語ファン必見の一作

    東京の落語界には、前座、二つ目、真打という階級がありますが、そのうちの二つ目にスポットを当てた作品でした。出演者はほぼ全員が落語家で、物語も二つ目の落語家の話なので、落語ファンは必見の映画と言って良いと思います。 監督・脚本は林家しん平師匠で、なんと本作で5作目の監督作品だそうです。落語を扱った映画としては2作目で、1作目は2011年に公開された「落語物語」。こちらは入門から前座として歩み出した若者が主人公だったそうです。なので、登場人物に連続性はないものの、いわば本作は続編に位置付けられるものと言って良いかも知れません。(「落語物語」を観ていないので、早速観ねばならないと思っています(笑))。 内容は、3部構成のオムニバス形式でしたが、定席寄席の興行形式に倣い、それぞれ上席、中席、下席と銘打っていました。いずれも現代劇ですが、お話の中に古典落語の名作を取り入れており、上席は「らくだ」、中席は「お菊の皿」、下席は「紙入れ」と「厩火事」の高座のシーンがあり、またストーリーにもこれらの噺が関わっており、落語ファン、寄席ファンとしては堪らない内容でした。 出演者も、主役は二つ目が中心でしたが、橘屋文蔵師匠をはじめ、桃月庵白酒師匠、瀧川鯉昇師匠、春風亭一之輔師匠、古今亭文菊師匠、古今亭菊之丞師匠、そして落語協会会長の柳亭市馬師匠など、寄席で始終トリを取っているトップクラスの真打が勢揃いしており、実に満足の行くものでした。 また、香盤から行けば恐らくは来年真打になっていたであろうにも関わらず、今月で廃業してしまった二つ目の林家扇さんが、上席に登場していたのは感慨深いものがありました。 なお、クラウドファンディングで資金を集めた自主制作映画であり、そこここにチープ感があることは否めませんでしたが、内容と出演者の独自性がこれを補って余りある作品になっており、繰り返しになりますが落語ファンとしては非常に楽しめる作品でした。 ただ残念なのは上映館が極めて限定されており、2022年4月16日に完成記念特別上映会 が開催された後、実際に映画館で上映されたのは6月10日の浜松・シネマイーラが初めてだったようで(6月16日まで)、私は6月24日に上映が始まった池袋・シネマロサでようやく観ることが出来ました。今後は、7月7日までシネマロサで上映された後、7月8日からは愛知・刈谷日劇で上映されるそうで、いずれにしても細々としか上映されないのは残念無念というところです。まあ仕方ないのは重々承知ですが。。。

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