泳ぐひと

THE SWIMMER

94
泳ぐひと
3.9

/ 54

35%
30%
26%
9%
0%
作品情報上映スケジュールレビュー

本編配信

スマートフォンご利用の方はアプリから視聴できます。

作品レビュー(16件)

絶望的22.7%切ない13.6%悲しい11.4%恐怖11.4%不気味9.1%

  • じゃむとまるこ

    5.0

    天動説の人の末路

    天動説の人=自己中ということだけれど・・・人は誰でも自分が大事、けれど自分だけが大事という人もいる、自分が一番大事だけれどそれだけでは生きていけないということがわかっていなくて他者を搾取して平気な人。 この映画はそういう人の人生の末路を不気味に見せてくれる。 見せ方が実に個性的、何ったって主人公はラストまで海パン一枚。 主演は肉体美を誇るバート・ランカスター・・・この方肉体派俳優からついにはヴィスコンティ映画の貴族にまで上り詰めた人、この映画はランカスターあっての出来だと思います。 中年のはずなのに鍛えられた肉体が老いを感じさせない、青い空の下海パン一枚で登場、さっそうと泳ぐがちょっとした違和感あり、髪が薄いような・・・その違和感はどんどん大きくなる。 友人、知人の家のプールを泳いで帰るという、NY郊外の比較的セレブな地域、成功した人たちの住む場所。 彼はどんな人間なのか、彼の語る話は本当なのか。 それぞれの知人宅で見えてくる彼の本性、まだまだ若く見えた彼が正体が見えてくるとともにどんどん老醜をさらしていく。 家族や恋人や仲間を裏切っても罪の意識さえもない、相変わらずだ、口先だけ。 それはなぜかっていうと自己中言い換えればナルシストだけれど、彼には自分しか見えない、他者から見た自分というものを全く想像できない。 落ちぶれはてた彼は不幸だ、でもなぜかはわかっていない、自分が家族も周りの人も不幸にしたとは思っていない、それが数々のエピソードで語られる。 その中のエピソードの一つは彼の本心を表していると思うが、彼は自分のこととしては捉えていない。 人はだれしも自分のことは見えにくいものだ、だからこそ都合の悪いことも見る努力をしなければと思う。 軽い症状だと「人間的だ」で済ませられるが、ここまで来ると破滅しかない。 こわ~い映画です。 アメリカではカルト的人気があるようですが、文学的な映画だと思います。

  • kcc********

    4.0

    ネタバレ人間ではなかったら

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • こばゆうさん

    4.0

    目から鱗の町山解説

    町山さんの解説が無ければ「つまんねー映画」で終わってたかもしれないが、 町山さんの解説を聞いて、何とも奥の深い映画とつくづく思わされました。 99.99%濾過されるプール、突然出てくる馬、黒人の運転手、車が絶えない国道、足の汚れをチェックするプール監視員。 全てに意味がある。うーん、深いね。 「おじさんこっわー」と叫びながら逃げる少女に笑えた。 いや、実際は叫んでは無いけど、私には聞こえた。「おじさんこっわーー」w

  • kak********

    4.0

    「スウィム・ネッド・スウィム」でも、なぜ

    「ラン・ローラ・ラン」が”走る”映画ならば、本作品は”泳ぐ”映画といったところ。インデペンデント映画を対象としたサンダンス映画祭で高い評価を受けた「ラン・ローラ・ラン」に対し、こちらはアメリカン・ニューシネマ全盛の頃の作品。どちらも斬新な内容で強烈な印象を与える点は同じである。 物語は、日曜日の午後、プールのある高級住宅地に唐突に水着姿で男が現れる所から始まる。不法侵入者ではなく、昔からの知り合いでしばらく顔を見せていないためか、懐かしげな挨拶が続くのだが・・・突然奇想天外なアイデアを口に出し皆を驚かせる。 原作は、ジョン・チーヴァーの同名短編小説。監督は、クリストファー・リーブの「バチカンの嵐」を手掛けたフランク・ペリー。脚本は監督夫人のエレノア・ペリー。主演は、名優バート・ランカスターである。ところが主役のバート・ランカスターと監督の意見が相違したとかで、途中からシドニー・ポラック監督に引き継がれている。 アメリカン・ニューシネマは1960年代後半~1970年代半ば頃のアメリカ受難の時代に製作された反体制的な人間が描かれた映画を指す。娯楽の伝統とも言えるヒーローやハッピーエンドがないのが特徴で人気スターが出演するには勇気がいる作品であったようだ。 共演は、「欲望という名の電車」でヴィヴィアン・リーやマーロン・ブランドと共演したキム・ハンターや、ディズニーの「白雪姫」でキャラクターモデルに抜擢されたマージ・チャンピオンなど。冒頭から美しい音楽が流れるが、本作品が最初の映画音楽担当となったマーヴィン・ハムリッシュによる。後に「幸せはパリで」や「追憶」などで、心に残る映画音楽を手掛けている。 本作品に初めて接したのはTVだったが、途中から見たにもかかわらず引き込まれてしまった、今回あらためてDVDで鑑賞してみてバート・ランカスターが単なる人気スターではないと再認識できた。微妙にかみ合わない会話から次第に事情が明らかになってくる過程はミステリーというよりホラーに近い怖ささえ感じる。さりげない会話から生じる違和感が明らかになった時全てがさらけ出される。

  • スーザン

    5.0

    かなり怖い映画です。

    どの家々にもプールがある高級住宅街。 いきなり茂みからとび出してきた海パンいっちょのバート・ランカスター。 そこに居た友人らしき男女との会話、イマイチ状況が理解できない観客。 ”今から家々のプールで泳ぎながら家まで帰るよ” と男は言って走り去る。 やっぱり状況がよく分からない。 しかし話が進むにつれて、だんだんと男の置かれている事情が何となくわかり始める。 そして、あれ?これはある種のファンタジーか?となる。 出発点は、夏の日差しの中を意気揚々と走っていったのに、途中からは枯れ葉が舞い出し、男はしきりに寒がる。 明らかに季節が変わっている。 最後はもはや高級住宅街のプールではなく、市民プール。 しかも、そこではすんなりと中に入れてもらえない・・・。 何もかもが男の過去のメタファーになっているようだ。 隆盛と没落か。 もはやホラーと言えるような背筋の寒くなる映画であった。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
泳ぐひと

原題
THE SWIMMER

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル