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女と男のいる舗道 (1962)

VIVRE SA VIE/IT'S MY LIFE/MY LIFE TO LIVE

監督
ジャン=リュック・ゴダール
  • みたいムービー 58
  • みたログ 280

3.73 / 評価:66件

アンナ・カリーナが美しい

  • @tkitamoto さん
  • 2020年6月13日 22時18分
  • 閲覧数 362
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

福島県いわき市、「まちポレいわき」にて鑑賞。
数年前に都内で上映された「ミシェル・ルグランとヌーヴェル・ヴァーグの監督たち」のうちの数本を上映していた。
「女と男のいる舗道」については、4Kデジタルリマスター版となっている。

ゴダール作品は、すべてとは言わないまでもほとんどの作品は観ている。
60年代作品は、ほぼ、20代前半に観たはずである。
だが、「女と男のいる舗道」に関しては、あまり鮮烈な記憶がない。
観たはずではあるのだが、特別なシーンも思い出せず印象が薄い。
ワタシにとっては、そんな映画であった。

このご時世、映画館で過去のゴダール作品を観られるというだけでも幸せだ。
福島県に近い茨城県北部の人間にとっては、東京での上映には、行くことができなかったものの、こうしていわき市にて上映されるというのは、とてもありがたい。
ワタシのために上映してくれるとも言えるわけで、行かない理由は見当たらない。
かつて、東京駅近くに八重洲スター座という小さい名画座が存在し、そこでゴダール作品を数多くみた。
たしか、50席程度の映画館であったと記憶するが、この「まちポレいわき」もスクリーンはいくつかあるものの、席数からすれば同程度であった。
もっとも、コロナウィルス対策で、座席制限を設けており、実際には、20名ほどしか入れないようになっていた。
平日ということもあり、ワタシ以外には客は2名ほどであった。
都内であれば、ゴダール作品とはいえ、もっと多くの客が訪れることであろう。
しかし、ゴダール作品は数名で観る方がその作品の性質に合致しているといえる。

余談が長くなった。
この作品自体はどうであったか?
率直に、わかりにくい作品であった。
まず、ストーリーはわかりやすいが、カメラワークがどうにも常識ハズレの箇所がある。
ゴダールに常識などない!と言われそうだが、この時期のゴダールはまだ「まっとうな映画」であっても驚きはしない。
話をしている人物を撮っていたかと思えば、まだ話が終わらぬままなぜかカメラが動きだし、窓の外にパンしはじめる。
予定調和に終わらせないのはゴダールらしさなのだが、別にそこまでしなくても・・・というカメラワークが多いような気がした。

それで、結局は、この映画について、何を書けばよいのか?
・・・どうにも難しい。
いいとも言えないし、悪いとも言えない。
評価が非常に難しい映画だ。
だが、これほど、アンナ・カリーナのアップの多い映画もなかったはずだ。
この映画が原因で、ゴダールとアンナ・カリーナは別れた。

「彼女(アンナ・カリーナ)はあとでカンカンに怒っていました。わざと醜く撮られたと思ったからです・・・・・この映画をつくることによって、私が彼女にきわめて大きな打撃を与えたと思ったからです。そしてそれが、われわれの破局の発端になりました。」(ちくま学芸文庫「ゴダール映画史(全)」p143・)

売春婦を演ずるということが、屈辱的だったのか、その撮影方法に怒ったのか、そのあたりは定かではない。
ただ、アンナ・カリーナが言うこととは相反し、この映画のアンナ・カリーナはとても美しい。
4Kリマスターになって、さらに美しくなったと感じる。

「アンナ・カリーナが美しい」これだけでこの映画を観る価値は充分にある。

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