あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(3件)
- bakeneko
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ********
5.0点
1938年。グスタフ・モランデル監督。金持ちの不倫などを強請の材料にしているグループをひっぱる若く強引な女詐欺師(イングリッド・バーグマン)は頬に大きなやけどの跡がある。金銭への欲望のみに生きる彼女だが、強請の最中に整形外科の男と出会って手術を受けると新しい人生を歩み始める、という話。ハリウッド行き直前の若きバーグマンが強面の詐欺師という前半が面白い。 新しい人生(金持ちの家庭教師)に迫ってくるかつての自分を知る男たちとの対決、そこでの恋の苦悩を通して、留まることも恋人と逃げることもできない彼女が選ぶのが赤十字の仕事としての中国行き。外見を変えた彼女はよりよい人生を送りたいと思うのですが、それは同じ場所に留まることでも、恋人との逃亡生活でもなく、国際的に意義ある仕事をすることだったということらしい。逃げ道としての赤十字。 詐欺グループの首領格として最初は画面奥の暗がりにいて声しか聞こえないバーグマンが、強請にいった家の暗がりに吸い寄せられるように引き寄せられることが整形のきっかけであり(それが医者の家だった)、それが暗がりから明るい場所へ出てくる人生の転機。ラスト近くでも冬の夜の橇遊びでたいまつの火が消えることが大きな転機を形作っていて、暗がりから目が離せない映画です。
- fan********
4.0点
バーグマンにしては、異色の作品だ。醜い顔に劣等感を抱いていた女性が、整形手術をして、顔も心も変わってゆく、その変化を描いたストーリーだが、美しい顔になって恋をする彼女は、本当に美しい。話の内容自体は、暗めなのだが、言語も英語ではなく、また、ソリや毛皮のコートなど、北国の情感豊かな作品で、見ごたえがある。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ヴェネチア国際映画祭第6回