女の都

LA CITTA DELLE DONNE/CITY OF WOMEN

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女の都
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(14件)

セクシー12.3%不思議12.3%ファンタジー12.3%楽しい12.3%不気味9.2%

  • bar********

    5.0

    フェリーニの性差別を描いた喜劇

    女の都。フェリーニ監督のアート作品ですね。 主人公のマルチェロ・マストロヤンニが美女を追っかけて迷い込んだ、不思議な幻想世界。 まずはフェミニストたちの過激な集会に迷い込む。「男はいらない! くたばれ!」と叫ぶ女性たちに主人公はたじたじになりながらも、どことなく主人公も女の人たちも楽しそう。 おばちゃんのバイクにまたがり集会所を脱出するが、おばちゃんにレイプされそうになり、からくも救助されるが、代わりに主人公を駅まで送ることになった不良少女の仲間たちに、今度は追い立てられてしまう。 逃げ込んだ巨根博士の屋敷で奇妙な調度品、一万人(?)達成の祝賀会などに遭遇しながら、電車の中に置いてきた妻との遭遇を果たす…… などなど。このあたりから世界は幻想性を強く帯びるようになってきて 物語は非常に難解になってきます。 これはカフカの『審判』のように幻想世界へ迷い込んでしまう話なのです。 もちろんテーマは異なります。カフカは「管理社会」を描きましたが、 フェリーニは「男と女の関係」を描く。 フェミニズムか男根崇拝か、フェリーニはどちらに与していたわけでもないと思います。いささかフェミニズム寄りの描写も見られますが、これはフェリーニがフェミニストというよりかは、そういう描写をして、女性の悲哀を描いているだけのようにも思えます。ですがフェリーニは同時にカリカチュアにもしてしまう。 男性を糾弾する女性たち。彼女たちの楽しそうに振る舞う姿を見れば、これは真剣な問題意識でないことが分かります。しかし、フェリーニは冗談でそんなことを話しているわけではなくて、その重さの裏にある悲哀を描きたかったのだと思います。 男性の身勝手さ。それに対する女性の怒りと独立心の芽生え。 マストロヤンニは男性の象徴です。それはスケベだというだけでなく、冒険をするということ、そして孤独であるということ、その外向性が男性の象徴なのです。 逆にたくさん出てくる女性は、それぞれ個的なキャラクター性があるわけでなく、みんなかしましく、楽しそうで、ちょっとエッチで、そして悲しみを秘めた女性そのものといったキャラクター付けがなされています。 彼女たちは女性でありながら、同時に男性になろうとしています。独立心がそれですね。でも独立に慣れていない彼女たちは、結局お互いに群れを作り、その中で賑やかに煌びやかに生きている。その矛盾と悲哀。 「男には女が必要だ」と途中で老婆が語っていますが、 「女には女がいればいい」と言うこともできますし、 「男の愛を求める女もいる」という、その自由さ。 フェリーニの考えはそんなところだったんじゃないかと思います。 ただ、彼女たちは結局のところ、男性社会の反照という性格を捨て切れていない、ようは立派な独立心が持てないでいる(つまり男性の孤独を理解し体得することができない)、だから彼女らは寄り合うのであり、集団の中で輝くわけです。そして、その悲哀。男っぽく振る舞おうとすればするほど、女性らしさに逆戻りしてしまう。その呪いのようなもの。それが女性の悲哀なのです。 フェリーニのすごいところは、それをさらに喜劇にしてしまったことです。 それだけでない、同時にこれは主人公の内面を描いた作品でもあるということ。主人公は幻想世界を旅しますが、明らかに内面の反映の光景を目撃します。さまざまな象徴で描かれる摩訶不思議な世界。フェリーニらしい祝祭的な世界です。 カーニバルのような幻想世界で描かれる、鋭い切り口の「性差別」の問題を、明るく賑やかな喜劇にしてしまう技術。しかし決して裏にある「性の悲哀」を曖昧にせずに描くその技術と精神性。 これはフェリーニにしか作れない映画の味わいです。非常に難解な映画ですが、何度でも見たくなるような映画だと思います。

  • drm********

    3.0

    久しぶりに観た

    フェリーニ作品。 後半、マルチェロが問いかける。 「ここの目的はなんだ」と。 この作品の目的はなんなんだろう? フェリーニ作品は最初の部分で物語に入り込めそうかで、その後の展開を受け入れられるか否かが決まると思う。 81/2なんかは冒頭が、強烈なイメージから 最後まで引き込まれた。 トンネルに入っていった時点で、この作品に 全てを委ねられるかと思ったが、そこまでグイグイ引き込まれはしなかった。 単なるフェミニスト作品に見えてしまったのか、ただのシュールお色気作品にもところどころで見えてしまったのが残念。 しかし、後半の巨大セットで遊んでる様はすごく面白かった。

  • スーザン

    3.0

    怒涛のフェリーニ。

    ああ、フェリーニの奇妙世界は苦手・・・。 でも、予想の出来ないその先を観たくてついつい引き込まれてしまう。 極端なフェミニズムへの皮肉と、マストロヤンニの目線を典型的な男の本音として描いてあるのが面白い。

  • e_s********

    2.0

    フェリーニ監督は、難しい…

    男のスケベ心から、女の尻を追っかけて、女の迷宮に迷い込んでしまったマルチェロ・マストロヤンニの、奇想天外ファンタジーと言った感じ? 前半は、男という生き物に対しての本能の愚かさといった、男性が見たら気分を害すようなエピソードが満載(^_^; 後半は、まさに、迷宮ラビリンス! 完全にファンタジーになってしまい、戸惑う・・・ 不思議な国のアリス、ならぬ、不思議の国のマストロヤンニ(^_^; フェリーニ監督の頭の中って、面白いね~(スミマセン!) 長い長い物語に、げんなりしつつも、なんとかラストへこぎつけたら・・・ 何なん、このラストシーン(@_@) こういうのは、反則だなぁ~と思ってしまった! ○○オチなら、誰でも作れるので、まあ奇想天外な映像を堪能できればいいのかもしれない・・・

  • kps********

    3.0

    やり過ぎ

    下のレビュアーさんに同意ですかね。 前半は結構面白かったんだけどな。 現実のお話なのに、あの化け物みたいなおばさんに迫られたところ辺りから、なんか現実のお話に見えなくなって、あれ?ここって魔界じゃね? と思うと、なんか急にやる事なす事可笑しくなって、久しく忘れていた笑うという感情を取り戻させて貰った感じで面白かったです。 男根の欲求で女追い掛けたら、フェミニストの集会があって、男根の支配を駆逐しようと企む女共に追い回された挙句に辿り付いた場所が、巨根博士の家やでw なんか嫁加えて3人でスキップしたりしちゃって、それはもうゲラ笑いだったんですが、後半やり過ぎかな。 エネルギーに溢れていて、イメージが飛躍していて良かったんですが、暴走しちゃいましたかね? さすがに食傷気味になって、どうでもよくなってきたんですが、最後の方の感想は、この監督アホじゃね?でした。。。 尺も140分は長すぎなんで、少なくとも20分は切って、男根おじさんとフェミニスト女の衝突を中心に、女の意識の内側で溺れる男のイメージを分かりやすく展開したら普通に評価される作品だったのではないでしょうか? この監督アホじゃね?と思ってしまった矢先の、まさかの夢オチという展開に、どうなんこれ?と思ったのが全感想であります。 でも、中盤くらいまでは監督の良さが出ていたと思うんで、★は3つにしときます。 以上です。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
女の都

原題
LA CITTA DELLE DONNE/CITY OF WOMEN

上映時間

製作国
イタリア/フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル