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青いパパイヤの香り (1993)

L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE/THE SCENT OF GREEN PAPAYA

監督
トラン・アン・ユン
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3.64 / 評価:215件

貴方が楽しいのは、貴方の生き方のせいだ!

  • 風の狩人 さん
  • 2020年8月6日 12時31分
  • 閲覧数 1019
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1994年公開フランス・ベトナム共同制作トラン・アン・ユン監督のデビュー作品。カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)、セザール賞新人監督賞を受賞した他、アカデミー外国語映画賞にもノミネート。
1951年(日本では昭和26年)とその10年後のサイゴンを舞台(実際は全てフランスでのセット)としてる。10年後の主人公ムイ役のトラン・ヌー・イエン=ケーはこの作品をきかっけにトラン・アン・ユン監督と結婚し、その後の監督作品には必ず出演している。

父親を早くに亡くし、家族と離れて小さい頃から使用人として働いている少女ムイが主人公。使用人ということで、三男に意地悪されたりするが、決して卑屈にならず「生きる」ことを楽しんでいる。
蟻を観察したり、蛙に水をかけたり、野菜を切ったり、水を浴びたり。。。
そんな小さな幸せを観ていていると、内田けんじ監督の『アフタースクール』で大泉洋が佐々木蔵之介に言った最後のセリフ「お前がつまらないのは、お前のせいだ!」を思い出した。人生を楽しく生きるのは、結局は自分次第なんだなと。

セリフは少なく、当時のベトナムの生活や匂いが伝わってくるみずみずしい映像美が素晴らしい。
一番印象的なシーンはムイが三男の悪戯で奥様の大切な骨董の壺を割ってしまい割れた破片の一片を頬に当てて顔をそむけたまま声を出さずに泣くシーン。
割れた時に奥様は、「いいのよ。」と言って、頭を撫でて、何のお咎めもなかっただけに、観てるこっちも胸を締め付けられた。

物語が終了した数年後にベトナム戦争が勃発するので、こういったベトナムの美しい営みが戦火で壊れたとすると悲しくなる。失われたモノを残す意味で貴重な作品だと思う。
ただ、唯一残念な点は少年が蟻を殺すシーン。観ていて不快だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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