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怪傑洪吉童 ホン・ギルトン (1986)

監督
キム・ギリン
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5.00 / 評価:2件

出稼ぎ忍者参上!

  • bakeneko さん
  • 2011年6月2日 11時46分
  • 閲覧数 217
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

半島では絶大な人気のキャラクター:洪吉童(ホン・ギルトン)のお話を北朝鮮風にアレンジして創った武侠アクションで、原作はハングルで書かれた最古(1607年ごろ)の小説でもあります。もちろん理屈抜きに素朴な活劇映画として楽しめる映画ですが、香港や日本のクンフーや剣劇アクションの影響と自国の正当化理論の片鱗が垣間見える興味深い作品となっています。

え~最近では韓国の「快刀 洪吉童」(2008)が有名な洪吉童ですが、超有名なお話なので国家的作品として「春香伝」同様、北朝鮮でも映画化されています。

この映画のオープニングを観ていて日本人が感じるのは、“既視感”であります。
「プルガサリ」が大映の特撮スタッフ&(ゴジラの2代目スーツアクター)薩摩剣八郎の参加で、「大魔神」の姉妹編的作風となった様に本作も、TVの東映時代劇の幾つかの影響が見出せるのであります(研究したんだろうな~)。
殺陣はもちろん、カットバックや編集の呼吸、人物のアップの見せ方等に、当時TV放映中だった「銭形平次」や「影の軍団」等を手本にしたそっくりシーンを見つける突っ込みが楽しめます(もちろん変な日本語も!)。
そして、オリジナルのバージョンを韓国版(これはこれで娯楽部分を大分膨らましていますが)で観ておくと、北朝鮮版の特徴が“叫ばれるメッセージ性”や“物語の締め方”に見て取れる作品であります。
アクションは素朴ですが一応及第点で、修行で会得する超人技もちょっとユニークなところがあります。唯、明快なアクション部分に比べて、“階級社会構造の悲劇”の押し出しが大きすぎて全体のトーンが“明朗さ”とは言い難いところが残念であります。

しかーし、“影の軍団”=トンデモ忍者の出現で日本人観客の冷静な思考は完全ストップ!
浜辺で女性を“拉致”して、夜闇に乗じて船で誘拐しようとする行状に、
“そうか!やっぱりこうやったのか!”
“流石にリアリティがあるなあ”
と納得するのであります(憤慨する人も多くいらっしゃるでしょうが、自分で手口を自供していると思えば..)。

北朝鮮のアクション時代劇としては2011年現在唯一観ることのできる、変な映画に突っ込みを入れつつ観るのが好きな方にお勧めの珍作であります。


ねたばれ?
お話の時代(1400年)頃には、忍者はまだ存在しませんよね!(やはり、勉強不足が..)

詳細評価

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