ここから本文です

戒厳令 (1973)

ETAT DE SIEGE/STATE OF SIEGE

監督
コンスタンタン・コスタ=ガヴラス
  • みたいムービー 16
  • みたログ 63

3.82 / 評価:11件

カメラはニコン!

  • bakeneko さん
  • 2010年7月20日 18時50分
  • 閲覧数 183
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

実際の事件をドキュメンタリータッチでスリリングに見せながら、“大国の小国政治への関与のノウハウ”を学習させてくれる、“ポリテイカルサスペンス”の代表的傑作であります。

先日サッカーを見ながら、ウルグアイとパラグアイの違いについて話していた際に、“戒厳令のモデルになった国がウルグアイ!”と言ってきょとんとされてしまいました(やっぱ堅気の方には無理か)。

実話に基づく硬質な政治&陰謀ドキュメンタリー風作劇でありながら滅法面白い映画を創るコスタガブラスの「Z」、「告白」に続く絶好調の時期の作品で、ガブラスがアメリカのブラックリストに載る原因となった傑作であります。

乾いた映像で淡々と写実しながら、内実の巨大さと真実の重みで震撼させてくれる作品ですが、登場人物の、主人公、記者、犯人、警察が徹底的に掘り下げて描かれていて、それぞれが持つ“政治的スタンスと意見”が明晰に示される作劇は、本格的推理劇を見ているかの様な知的ゲーム感覚を与えてくれます。
そして、次第に見えてくる“アメリカの小国の属国化政策”のメカニズムは興味津々で、ブラジルの南米での役割等、多くの方が知らない暗黒面も描かれています。
そして、近年のイラクで傭兵を警備会社の職員、石油簒奪指導者を企業コンサルタントと称していたアメリカの手法が、あまりこの頃と変わっていないことも分かってくるのであります。そして、過去日本の戦後の混乱期の下山事件等の反共的“事故”にも想像を巡らせる事の出来る作りとなっていて、本作を観るとニュースの見方が少し斜め読みになる映画であります。

誰が見てもスリリングで、興味深く、何よりも単純に面白い作品で、若しテロリストに誘拐された際に“相手が自分を生かしておくつもりかどうか”の見分け方も分かるー役に立つ?映画であります。
おっと、「Z」で有名なテオドラキスの音楽(繊細なテーマ曲&ラテン系の旋律)も素晴らしいですよ!


ねたばれ?
テロリストの理想=”軟弱な政府”って、頷けるなあ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 楽しい
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ