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戒厳令 (1973)

ETAT DE SIEGE/STATE OF SIEGE

監督
コンスタンタン・コスタ=ガヴラス
  • みたいムービー 16
  • みたログ 63

3.82 / 評価:11件

知的なのとドラマ性の排除は違う

  • シュジュミ さん
  • 2011年8月12日 2時52分
  • 閲覧数 244
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

レビューというか感想。

どうかねーこういうの。いやわかる。よくできてるんでしょ。そうなんだろうなあ。なんたってフランスイタリア合作だもん。いかにもって感じするよ。歴史的事件を正しく描いたリアリズム映画ってやつね。いやあ、知的だねえ。カウボーイとは違うってか?

でもちょっと待てよ。ほんとに知的か? 僕はこの映画観て、脚本がまるで「教科書」のようだなと思った。つまらない。でも、つまるつまらないは個人の差だ。じゃあ結局何か。「トゥパマロス」に興味ない人が観たとき、引き込む要素がない。どこで何が起きてるのか説明がないから、入り込めない。色んな人が出てきて、ナレーションでいちいち人物の名前入れて、展開していく。しかもシーンの繋ぎになんの工夫もないから、いつどこの話かもわからない。台詞も、人間性があまりない。革命側は多少感情的になるが、それでもほとんどイデオロギーの論争と主張だけだから、個人的な感情の入る余地がない。

別に入らなくてもドラマは成立するんだけど、劇中の事件の説明をきちんとされた状態か、もしくはその事件が身近に感じられるものじゃないと難しい。例えば、遠くアフリカでエボラ出血熱が流行って人が血を噴き出しながら死んでいって隔離してる状態だけど感染者は増える一方だし血清もないのでどうしようもない状態っていうのを描写した上で政府や科学者が教科書的な台詞を網羅するとか、でかい星が地球にぶつかってとんでもないことになるという状況での教科書的台詞か。

つまりこの映画は、ドラマ性にかなり乏しい内容になってる。アラン・ドロンが出てきて誰かを撃ち殺すわけでもないし、女が誘惑するでもない。ユーモアもなにもない。決定的に見せ場がない。それを考えると、脚本が良くできてるとはお世辞にも言えない。僕はこういうのを知的だと言いたくない。「知的ぶってる」なら良いね。でも、知的ぶってなんぼっていう時はあるからね。別に否定してるわけじゃあないぜよ。
まあでも、せめて明確なテーマかメタファでもあればね。

あとさ、ナレで人物紹介しても忘れちゃうんだよね。せいぜい3~4人程度にしてよ。

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