作品レビュー(4件)
- 一人旅
4.0点
フリッツ・ラング監督作。 二次大戦時、ナチスの核兵器開発の真相を探るため敵地に潜入した物理学者(ゲイリー・クーパー)の活躍を描いたスパイ映画。 アメリカ時代のフリッツ・ラングってこんなに商業向けの映画撮ってたんだ! ヒッチコックのスパイ映画と雰囲気も良く似ているし、観易くて良い。 細かな演出にグッとくる。 見た目には分からない手の震えを、手からぶら下げた懐中時計の揺れで表現する演出が巧い。 あるはずのないマッチ箱を発見したナチス党員が訝しむシーンも印象的で、スパイ映画ならではの緊張感を味わえる。 スパイとラブロマンスは相性が良いようで。 本作でも、危険な任務お構いなしに男女が急接近していきます・・・。
- mor********
5.0点
本日劇場で観てきました。音もよかったです。 「科学は社会の貢献のためにある。」「この技術はまだ世界には早い。」など の台詞が冒頭のシーンにありました。 英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語が出てきてスパイ映画の王道の ようです。「イングロリアズバスターズ」でも引用されたと思います。 スパイ、恋愛、銃撃戦と内容豊富な一作です。
- mya********
4.0点
ネタバレ渋い科学者
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ********
5.0点
1946年。フリッツ・ラング監督。第二次大戦中、ドイツの原爆開発に危機感を抱いたアメリカの情報当局が、アメリカ人科学者(ゲイリー・クーパー)をスパイにして情報を探ろうとする話。戦争中に反ナチというリアリティをテーマにしてフィクションを撮り続けたラング監督ですが、これはナチスドイツへの反感よりはゲイリー・クーパーと彼がイタリアで出会うパルチザンの女性(リリー・パルマー)の出会いと別れがメイン。ナチスへの怒りがあまり描かれてないのは公開が戦後になっているからか。その辺りの事情はわかりませんが。。。 そのせいか少々間延びしているような気配がありますが、ゲイリー・クーパーとリリー・パルマーが同じ部屋で寝ることになったときの、戦場になったヨーロッパ人の苦しい生活と、そんな中でも猫を気にするどこか甘っちょろいアメリカ人の比較や、その後、見張られていると察知したり、戦争前の姿に戻ったりする(当然、鏡が重要な役割を果たしています)彼女の不安定な精神状態の描き方はさすがです。
スタッフ・キャスト
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