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鏡の中にある如く (1961)

SASOM I EN SPEGEL/THROUGH A GLASS, DARKLY

監督
イングマール・ベルイマン
  • みたいムービー 8
  • みたログ 58

3.95 / 評価:21件

暗黒の輝き

  • bakeneko さん
  • 2009年1月27日 18時27分
  • 閲覧数 756
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

圧倒的な緊張感と壮絶なまでに美しい映像で、世界の不条理とそれに対峙する人間の苦悩を理知的に描いた作品であります。

不運な状況はその程度の深刻さが”通常の不幸”の閾値を超えると、当事者はかえって活性化されるところがあります(泣いている暇はないので理知的に原因を解析して理解&対処を試みるからです)。
ベルイマンは、”簡略化した極限状況”を提示することによって観客にこの現象を追体験させ、劇中人物の”苦悩とその運命への抗い”から、人間の精神性と動物性、理知と本能の問題を信仰と絡めて突きつけてきます。そして観客は、その悲惨な状況とは(日常で覆い隠されていますが)現在の私達が置かれている世界であり、登場人物の苦悩は正に私達のそれと本質的に同一であることに気付いて来るのです。
そして、彼らの辿り着いた先にあるものとは...。

凄まじい映像美を見せてくれるのはスヴェン・ニクヴィスト(特に海が怖い!)、俳優はハリエット・アンデルセン、マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド、ラーシュ・パッスコードの4人が見事な演技を見せてくれます(ハリエット・アンデルセンは美しさの絶頂期でしょう)。

深刻な映画ですが、徹頭徹尾冷静で理知的な描写と思索に満ちたこの作品は、全編を貫く映像美と相まって”精神的な高揚感と知的興奮”を鑑賞者にもたらしてくれることも確かであります。

詳細評価

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音楽

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