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革命児サパタ (1952)

VIVA ZAPATA!

監督
エリア・カザン
  • みたいムービー 5
  • みたログ 95

4.12 / 評価:32件

革命成功と同時に、路線対立と権力闘争が。

  • 百兵映 さん
  • 2018年3月20日 16時21分
  • 閲覧数 127
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 メキシコの革命の英雄・農民エミリアーノ・サパタの物語。あまり馴染みのない“英雄”・“革命児”の伝説だが、脚本:ジョン・スタインベック、監督:エリア・カザンという、こちらが有名なので、見ておいて無駄ではなかろう。

 サパタは、革命に成功して一旦は大統領となるが、革命の理想が失われたことに気づいて故郷に帰る。山に隠棲しているところに、仲間の裏切りに遭い、射殺されるが、民衆の間では伝説として残る。

 どこか、お馴染みの“西郷どん”伝説と似通ったところがある。
 ・革命の理想が失われたことを知ると、故郷に隠遁する。
 ・分かっているのに出かけて、かつての革命同志から撃たれる。
 ・死後も英雄伝説として語り継がれる。

 革命の指導者がそれでいいのかどうかは判断が分かれるところ。いずれにせよ、革命・内乱などの社会の構造がひっくり返る時には、こういうことになる。
 ・入れ替わった新権力者の内部抗争が起こる。
 ・風を読む要領のいい奴が居座る。
 ・勝者が歴史(教科書)を書き、敗者は文学(伝承)を語る。
 ・民衆は翻弄されるだけで、何も変わらない。

 映画は、すでに語り継がれている“伝説”を、一度小間切れにして、再編集して2時間にまとめてある。本来だったら“西郷どん”のように大河ドラマにすべきところだろうけど、編集のカット&ペーストにおけるペーストが少し雑な感じがする。馴染みのない外国人でも分かりやすいように、ちょっとした説明的な何かが入るといいように思うのだが。

 庶民・貧民の味方、だから“英雄”なのだが、映画は世の英雄のようには描いていない。だから、「盛り上がりに欠ける」とか「後味が悪い」という評価になる。しかし、これはこれでいい。盛り上がらなくていいのだ。革命の英雄ではなくて、革命「児」として伝承したかったのだろう。こういう男、私はすきなのだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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