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かくも長き不在

UNE AUSSI LONGUE ABSENCE/SUCH A LONG ABSENCE

98
かくも長き不在
3.9

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

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作品レビュー(33件)

悲しい25.6%切ない24.4%泣ける16.7%ロマンチック11.5%絶望的9.0%

  • kaz********

    4.0

    戦争は生き残っても人を不幸に落とす

    テレーズはパリの場末でカフェを営んでいる。ある日、歌を歌いながらカフェの側を通り過ぎていくホームレスを見て恐れおののく。それは16年前に第二次世界大戦に出征して戻らぬ夫によく似ていたからだ。季節はちょうどバカンスに入る時で、客は減るころだ。男は記憶を喪失していた。テレーズはその男をカフェに招待し、夫の母親を呼び昔の話をして記憶を呼び覚まそうとしたが失敗。諦めきれないテレーズは、男の歌うオペラの音楽を流し料理をふるまい故郷のチーズを食べさせるが・・・・・・・。  なんとも悲しい物語りである。男はレジスタンスを救けドイツ軍と戦っていたが、気が付いた時には野原にいてとにかく前に進んだ記憶しかない。医師にも治らないと言われているというのだ。テレーズは夫の生死が不明にかかわらず再婚せずやってきた。母親は「恋心で見るから夫に見える。私は客観的に見るから息子じゃないと言える」と息子であることを否定する。  料理に招待した男が途中で逃げ出し、テレーズと常連客の数人が後を追いかけ、「アルベール・ラングロワ!」と叫んだ時、男が両手を挙げて止まるシーンがとても切なかった。  しかし、テレーズは諦めない。『冬を待つ』というのだ。日本の『岸壁の母』にも通ずる悲しさがある。戦争はいつの時代もどこの場所でもあってはいけないのだ。

  • per********

    4.0

    ネタバレ99%の確信と1%の疑念

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • cpi********

    4.0

    ネタバレ悲しくて残酷

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • とみいじょん

    5.0

    忘れえぬ…

    私にとって、生涯かけて忘れえぬ、大事にしたい、後世に伝えたい名作の一つ。 テレーズにとっては、大事な人。 そして、男にとっては…。 記憶喪失となっても、なお、蘇る記憶。 なんということか。心臓がえぐり取られたような感覚になる。 『かくも長き不在』 心の寄りどころ。自身の核となるもの。 だが、長い長い時を経て、その実体が陽炎のようになる…。 そこにあるようでないようで。 そこに、自分がいるようでいないようで…。 新たに与えられた名前とID。取り戻せぬ記憶。アイデンティティの喪失。 戦争が終わったというのに、ゲシュタポに連れ去られたまま戻らぬ夫。 待ち続けて16年。 女一人で生活の糧も得て、それなりの安定も得た。 自分に思いを寄せる新しい人もいて、その人と一歩踏み出そうとするその時。 「眼差しが夫だわ」 親類さえも「違う」というのに、テレーズは確信する。 最愛の人を忘れ、新しい人と一歩を踏み出そうとする自分を打ち消すかのように。 最愛の人の中に、自分自身ー長い失った時を取り戻そうとするかのように。 そのテレーズの散り乱れる想いを丁寧に追う。  確かめようと次々に図る計略。  狂信、弱気…。  その必死さが、滑稽にも、醜悪にも見えながらも、その心の揺れ動きに胸がわしづかみにされる。その一途さ。テレーズの内から輝きだす美しさ。   そんなテレーズにプライベート空間まで侵入されつつ、訳が分からない状態に困惑しつつも、優しく応じる男。 そんなテレーズを心配し、一緒に真偽を確かめようとする人々。   共に暮らしていても、新婚の頃とは変わる体形・好み・性格…。 何をもって、同一人物とするのか。 16年の空白が残酷に横たわる。 果たして、男は夫なのか? それを確かめる過程がなんとも格調高くロマンチック。 すぐにキスしてベッドインする今の人たちからしたら、まどろっこしいかもしれない。  お互いを探り合いながら、少しずつ間合いを詰める男女。  オペラ。シャンソン。  ディナー。お礼の贈り物。正装。  ダンスのホールド。  親切にされたからといって、その優しさに付け込まない矜持。  教養人たる佇まい。 全編を通して、泣かせようとする演出はない。 淡々と撮っている。 テレーズの豊かな表情に対して、男の表情はあまり変わらない。 でも、よく見ると、日々の中で小さな幸せを見つけている様、周りを窺う様、怯える様、好意をどう受け止めていいのか、わざと距離を撮っている様等、とても細やかに表現し、それらを丁寧に紡いでいる。 そして…。 もうだめかと思ったその瞬間の衝撃。否、戦慄。 それからの展開…。 それまで静かに進んでいた物語が、雷が落ちたかのように一変する。 こんな経験をする人を作ってはいけない。 心に誓う。

  • mom********

    5.0

    ひもを切ればいいじゃない?

    雑誌の切り抜きの入った箱の固く絡まったひもを男はほどこうとするとき、女は「切ったら」と言ったかなあ。戦争で受けた心的外傷は、記憶を喪失して精神の安定をはかろうとするまでに及んでいたのでしょう。女の夫は、多分戦死しており、戻って来ない。浮浪者を親戚は夫ではないと言う。女は何とかして夫の幻にすがりたいのでしょうね。俳優の長塚京三さんが、僕の俳優修業(1999年7月、筑摩書房)の中だったと思う、浮浪者役の俳優に「今度俺と映画に出ないか」と誘われたが、一向に連絡がなかった。酒の話だったのだろう、的なことを書いています。長塚さんはフランス語がペラペラなのだ。文章も素晴らしいのだよ。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

カンヌ国際映画祭第14回

パルム・ドール

基本情報


タイトル
かくも長き不在

原題
UNE AUSSI LONGUE ABSENCE/SUCH A LONG ABSENCE

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル