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かくも長き不在 (1960)

UNE AUSSI LONGUE ABSENCE/SUCH A LONG ABSENCE

監督
アンリ・コルピ
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3.91 / 評価:116件

戦争は生き残っても人を不幸に落とす

  • kaz******** さん
  • 2021年5月18日 12時06分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

テレーズはパリの場末でカフェを営んでいる。ある日、歌を歌いながらカフェの側を通り過ぎていくホームレスを見て恐れおののく。それは16年前に第二次世界大戦に出征して戻らぬ夫によく似ていたからだ。季節はちょうどバカンスに入る時で、客は減るころだ。男は記憶を喪失していた。テレーズはその男をカフェに招待し、夫の母親を呼び昔の話をして記憶を呼び覚まそうとしたが失敗。諦めきれないテレーズは、男の歌うオペラの音楽を流し料理をふるまい故郷のチーズを食べさせるが・・・・・・・。
 なんとも悲しい物語りである。男はレジスタンスを救けドイツ軍と戦っていたが、気が付いた時には野原にいてとにかく前に進んだ記憶しかない。医師にも治らないと言われているというのだ。テレーズは夫の生死が不明にかかわらず再婚せずやってきた。母親は「恋心で見るから夫に見える。私は客観的に見るから息子じゃないと言える」と息子であることを否定する。
 料理に招待した男が途中で逃げ出し、テレーズと常連客の数人が後を追いかけ、「アルベール・ラングロワ!」と叫んだ時、男が両手を挙げて止まるシーンがとても切なかった。
 しかし、テレーズは諦めない。『冬を待つ』というのだ。日本の『岸壁の母』にも通ずる悲しさがある。戦争はいつの時代もどこの場所でもあってはいけないのだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 切ない
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