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かくも長き不在

かくも長き不在

UNE AUSSI LONGUE ABSENCE/SUCH A LONG ABSENCE

98

kin********

2.0

ネタバレ私には高尚すぎる

カンヌのグランプリ作ということで、切々と人間の悲しみを描き、反戦につなげているのはよく分かります。端正なモノクロ映像、キャストも充実。優れた芸術作品でしょう。  しかし、私にはあまり響かない。“記憶喪失もの”は、今となっては陳腐な感じ。当時としては斬新だったのでしょうか?  男は体型や面影が変化していて、女としても夫と確信を持てない、という設定が納得できません。それはいいとしても、もっと積極的に本人確認すべきで、その方法はあると思うのですが 。セックスするというのが一番簡単で確実と思います。この当時でも、描写の方法はあったはず。  ラストシーンの前、どこかで女は男が夫だと悟っていたのかもしれません (二人でダンスを踊った時? 実はこれがセックスを暗示している?) 。  でもそうという、はっきりとした描写はありません。  ということで、男が名を呼ばれて両手を挙げる悲しい条件反射、私にはこのラストシーンだけの映画です。  「第三の男」が印象深い名優アリダ・ヴァリの演技が見たい、という人は必見作。  女の現在の恋人、運転手をもっと活躍させたらストーリー展開にぐっとメリハリがついたと思います。そんな通俗的な作り方をして欲しかった。

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