過去をもつ愛情

LES AMANTS DU TAGE

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過去をもつ愛情
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)

セクシー22.2%切ない22.2%絶望的16.7%悲しい11.1%不気味5.6%

  • みゅう

    5.0

    見事なエンディング

    フランソワーズ・アルヌールって何でこんなに魅力的なんだろう。 知的でセクシーで陰りがあって。 体が小さく肩幅も狭く、男ならしっかりと手を回してあげて彼女の寂しさを支えてあげたくなるのに、腰が異常にくびれていてどうしてもそそられてしまうアンバランス。 支えたいのにそそられる、父性本能と男性本能を一緒に刺激されるその矛盾にさらされることこそフランソワーズ・アルヌールの魅力を知ることにつながるような?。 クラシックバレエを習っていたといいますから、腰のくびれは鍛えられたもので、人生の方向転換することでヒップが普通の女性のような発達を取り戻すことによって出来上がったシルエットなのかもしれません。 デビュー作がアンリ・ヴェルヌイユ監督の「禁断の木の実」。その後も「過去をもつ愛情」「ヘッドライト」「幸福への招待」と4作品で起用していることからみて、この監督さんも余程アルヌールの魅力にはまっていたんですね。 この映画でもまるで妖艶な美女を舐めまわすように、カメラがアルヌールのまわりを徘徊しています。しかもそれが美しい。夕暮れどきの海辺のシーンの見事さは、有名なあのバート・ランカスターとデボラ・カーの「地上より永遠に」の海辺シーンを超えています。 右腕を顔の横に放り出して横たわりながら意味ありげな眼差しで彼氏をみつめるアルヌール。何と、美しい脇毛がふさふさと恥ずかしげもなく映り込んでいる。美しくもあり、いやらしくもあり、子供は正視できません。こんなもの50年前、白黒テレビが我が家にきたばかりで世間知らずの12~3の少年が見た日には鼻血ドバーッでしょ。 日本のワキ毛女優?とえらい違いです。 アマリア.ロドリゲスが居酒屋で歌った映画のテーマ曲「暗いはしけ」が世界的に大ヒットしてポルトガル民謡である"ファド"の代名詞となったそうですが、ラスト近く酒場のカウンターの背後で病気持ちのギタリストが咳き込みながら奏でた甘い調べの方が私は忘れられない。 そして汽笛がせかすラスト、無事に旅立てるのかそれとも何か起きるのか?、南米に旅立つ船を使った見事なアングルやシーンの数々、ひとつの情感に耽溺してゆくのが真骨頂のまさにこれぞフランス映画のエンディングなのでした。 お互い訳あって連れあいを殺した過去をもつというストーリーが今ひとつ無理があるものの、映像のセンスがここまでいいと、もう関係ないや…。 疑心暗鬼の愛に悩む二人につきまとう刑事トレヴァー・ハワードがいい味だしてました。

  • yad********

    5.0

    劇中のファドは一見の価値ありです

    この作品は「愛する人の言葉をどこまで信じれるのか」を問うています。 そして罪を背負った者同士が辿る破滅的な愛の出会いと別れを描いてます。 「愛しているから別れる」「愛しているから裏切る」など、いかにもフランス映画が好んで使いそうな展開って僕の感覚では意味不明で、ともすると気障ったらしくもあり、その色が濃いすぎると拒否反応が出てしまう時があります。 ようするに、「何でそうなるの?」って理屈で考えてしまって、納得いく説明が欲しくなるんですよ。 「恋愛経験値の高い人にしか解らない」とか、「右脳系知識人向け」とか、もっと言えば「馬鹿には解らない」って突き放された屈辱感に陥って、普通に凹みます(笑) 仏映画って昔からそんな所がありますが、ヌーベルバーグ以降は特にその傾向が顕著になってしまい、好きな仏映画はそれ以前の作品に集中してしまってます。 え、いや別に昔の作品の方が単純で解り易いって意味ではありません。 上手く説明できませんが、品よくオブラードに包んだ情緒みたいなのがあって、素直に感覚に訴えてくるんですよ。 「考えずに感じろ」ではなく、「感じたなら考えて」って。 この作品もその一つで、「愛を証明するには別れるしかない」って状況を、「何でそうなるの?」を合理的に説明できるストーリーは、仏映画にしては親切です。 終盤の重要な場面。不治の病を感じさせる痛々しい咳をしながらも演奏を止めようとしないギター奏者が奏でる切ない旋律を背景に置いて、クラブで男女が愛を語り合うというシーンは、行く末に破滅を予兆させる切なさを感じさせます。 思えば二人の出会いもこのクラブで、「不幸な者はお互いにわかる」というセリフの通りに暗い過去を背負った者同士のシンパシーで惹かれあい、そして今度はそれによって引き裂かれる悲運は、出会った時からすでに始まっていたのです。 そう、この作品の名場面であるマリア・ロドリゲスがファドを歌うシーンがそれです。 哀切極まりない「暗いはしけ」という曲の歌詞をポルトガル語からフランス語に約して説明するシーンですでに、悲運への道標は建てられていたのでした。 浮気した妻を殺してしまった男と遺産目当てで夫を故意に事故死させた女。 お互い殺人という重い十字架を背負ってはいますが、同じ罪でも動機が「愛するが故に」と「お金の為に」という点で全くの異質です。 結局この差によって女は自首する事によって男への愛を証明するという結末へと導かれたのでした。 ‘愛する女の言葉を信じてあげれなかった男、信じてもらえなかった女’の悲しいメロドラマでした。

  • eto********

    4.0

    愛について inポルトガル

    仕事の事情でポルトガルにまつわる映画 見続けております。 過去に傷を負った男と女(フランス人同志)がリスボンの町で運命的に 出会い惹かれあったあとのことの顛末やいかに! 男の僕が思うに 恋愛に関して、どこまでも逞しく(辛抱強く) 先を見据えた賢さは女性には絶対かなわない。 そう、この映画のヒロインはどこまでも美しく逞しく潔いが、 男の方は嫉妬深く、用心深く、過去にこだわり、見栄っ張りでかっこ悪い。 かっこ悪すぎる。 ・・・でも身につまされる。 54年のフランス映画、 さすがです。名匠アンリ・ヴェリヌイユ監督さん。

  • jun********

    5.0

    切なく美しいラブストーリー

    それぞれ配偶者を殺してしまったフランス人男女がリスボンで出会い、恋に落ちるが…というお話。1954年の作品ながら、斬新なカットの数々、究極のラスト…久しぶりにクラッときた旧きフランス映画☆ せつないファドのメロディーが一層美しさをひきたてています!

  • fbx********

    4.0

    愛と言う名のサスペンス

    ベルヌイユによるサスペンス映画。 あまり有名ではないが、とても面白い。 情愛におけるやりとり、そしてそれを信じられるのか。 あまりにも見事なラストシーンに言葉を失ったのは私です。 もっとたくさんの人に見て欲しい佳作。 難を言えば、男役の魅力に欠けるところか。 フランソワーズ・アルヌールと釣り合いが取れていない。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
過去をもつ愛情

原題
LES AMANTS DU TAGE

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル