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カサブランカ (1942)

CASABLANCA

監督
マイケル・カーティス
  • みたいムービー 260
  • みたログ 2,412

4.11 / 評価:755件

かっこいい…?

  • いっこん堂 さん
  • 2015年12月17日 2時58分
  • 閲覧数 1441
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

リック(ボガード)が、どうにも強烈な厨二に見えてしかたないです…

パリで出会った美女・イルザ(バーグマン)にアッサリ恋し、のめり込むあまり互いのバックグラウンドも確かめずにプロポーズ。
彼女が「わたしにはあなたの気持ちに応えられない事情があるのよ」と匂わせてることにもまるで気づかず、「君の瞳に乾杯」とか口走って天井知らずに舞い上がる。

その結果「裏切られた!」と力いっぱい傷つき、一方的に彼女を悪女扱い。
戦時中だよ?
相手はどこから来たかもわからない、なに人かも不確かな謎の美女だよ?
「何か事情があるのかもしれない」とか、一瞬でも相手の立場に立ったりしないもんかな…

逃亡先の仏領モロッコでは、その「失恋」の腹いせのように他の女性を手酷く傷つける…
しかもイルザの台詞までパクって。

その後偶然再会したイルザに対しては、ねちねちねちねち嫌味三昧。
強制連行が他人事でなかったあの時代、突然行方不明になった想い人に異国で再会できたら、「ともかく無事でいてくれて良かった!」て気持ちにちょっとくらいはならないかしら。
当時のアメリカには切迫したヨーロッパの実情が十分には伝わってなかっただろうから、こういう脚本になっちゃったのもムリないのかな…

とにかくリックは「うわーマジ会いたくなかった、最悪!」みたいな態度を隠しもせず、ついには彼女の旦那に妻の不貞をリークしようとさえする。

……この主人公、かっこいいすか?

「渋い」て形容は、「2人の関係には最初から気づいてた」と静かに語るラズロのためにこそあるんじゃないかと思うのですが…

最後、リックは彼女のために身をひいてどうにか名誉挽回。
でも前半のいじけっぷりが強烈すぎて「美学貫いたオレ」に酔ってるだけに見えてしまう。
ていうかこのくらいがんばってカッコつけない限り、厨二くんのリックは本物の男・ラズロに勝てない。

そんなリックを、なぜか夫より愛しているらしいイルザ。
ナンデ。


なんか…「自分はどうせヒーローの柄じゃないんだ」ていう劣等感に囚われた男性たちが、感情移入して気持ちよくなるための映画、としか思えませんでした。

「戦前・戦中の男性の恋愛観が如実に表れている」という意味では、思想史をたどる資料として重要な映画だと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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