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カサブランカ (1942)

CASABLANCA

監督
マイケル・カーティス
  • みたいムービー 260
  • みたログ 2,413

4.11 / 評価:756件

”愛”について語りたくなる。

  • とみいじょん さん
  • 4級
  • 2021年5月9日 21時58分
  • 閲覧数 82
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

女一人に男が二人。
筋だけ追えばメロドラマ。
だが、それを格調高くしている、登場人物の生き様。
時代背景も絡んで、どう生きてきたか、どう生きていくかが、各登場人物に問われる。
 自分だけのために生きるか、誰かのために生きるか。


ファムファタール。否、破滅させているわけではないから、単なる”運命の女”か。
二人の男を手玉にとる悪女のようにも見えるが…。
 困難な道を歩む愛する男を支えて生きるか。
 恋しい男と、穏やかで楽しい生活を送るか。
 揺れる女の覚悟。でも…。でも、でも…。

永遠だと思っていた愛が、つかぬ間のものだと知った男。
 傷ついた心。世界情勢。揺れる男の決断。つかぬ間が永遠になる方法。

愛する女の間夫を知った男。
 でも、取り乱さない。自分にはやらなければいけないことがあるから。ただ、愛する女の無事と幸せを願うのみ。


プロパガンダ映画として制作されたのではないが、プロパガンダ色が濃厚な映画。
 映画に出てくるドイツはナチス親衛隊ではないが、ナチスがやったことを知っているから、つい、ラズロが英雄に見え、応援したくなってしまう。



ハンフリー・ボガート氏。ハードボイルドの代名詞。
 だから、最初はリックが傷ついた心を持て余し、グジグジしているので驚いた。
 でも、気持ちは共感できる。恋敵と自分を裏切った女の生死を決める切り札をどう使うのか。



映画は、物語でも堪能させてくれるが、魅惑的な台詞のオンパレード。

意訳の代名詞。バーグマンさんの瞳にくぎ付けになってしまい、この台詞が説得力を持つ。

ボギーの言い方。歯が浮きそうな台詞を淡々と口にするのだが、リックが言うと様になる。
 付きまとってくる女を突き放すとき。
 怒りを込めて挑むように「君の瞳に乾杯」。想いを込めての「君の瞳に乾杯」。
 他にも、他にも…。

そして、ラズロの、ちょっと独善な、高潔さ。
 彼が下世話に描かれていたら、映画としての余韻がなくなってしまう。

サムの愛くるしさや警察署長の風見鶏が、緊迫した物語の中での息抜き。
 それでいて、美味しいところを抑えている。



何故だかわからずに終わった愛は、引きずる。
 けれど、
覚悟を決めて終わらせた愛は、永遠の宝物になる。


自分の欲だけではない。
でも、自己犠牲だけでもない。
愛の形。
自分ならどうするか。いつまでも、語りたくなってしまう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ゴージャス
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