飾窓の女

THE WOMAN IN THE WINDOW

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飾窓の女
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(7件)

セクシー8.5%不気味8.5%恐怖8.5%絶望的8.5%知的8.5%

  • yrh********

    4.0

    これぞファム・ファタール、男の夢

    古い映画だが、テンポ良くておもしろかった。ノワールな雰囲気がたまらない。 主人公の大学教授がショーウィンドウの中にある肖像画の美女に見惚れていると、絵にそっくりの女の顔がガラスに二重写しのように映り艶然と微笑む。このヒロインの登場シーンの格好良さ。痺れる。 謎の美女と話が弾み、一杯飲む。家に招かれる。「ちょっと都合良すぎない?」と思ってたらそこから急転直下、さっきまで善良な市民だったのがあっという間に殺人犯に。。 えらい都合良すぎると思ったら恐ろしくタイミングの悪すぎる展開。オチを知ると然もありなん。これは男の夢だ。謎の美女とお近づきになる。しかしそこには罠がある、、というよくある話。 ファム・ファタール(運命の女)というのは、男性たちの一種の女性恐怖から生まれたと聞いたことがある。二度の大戦で女性の社会進出が進んだ結果、女に居場所を奪われるのではないかという恐れと、そんな社会に出てきた女たちに性的に誘惑されて社会的地位や幸せな家庭を失ってしまうのではないかという恐れ。えらい手前勝手な妄想ではあるが、そんな恐れが具現化した存在がファム・ファタールだと言う。 それで言うと、本作のアリスはファム・ファタールそのものだ。男の妄想の産物であり、この上なく美しく、出会ってしまったらもう人生終わり。ラストのコメディタッチがちょっと雰囲気を壊すような気がしないでもないが、主人公の心情はまさに「くわばら、くわばら」なんだろう。一見の価値ありだと思う。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ美女に誘われたら断れないよなあ~

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • rec********

    5.0

    『傑作』の定義

    何を撮るか?という前提でメガホンを手にする。殆どの監督はそうと思う。もちろんその自覚さえ欠けてると思える映画も星の数ほど存在し今後も星の数ほど出てくると思う。 だが 何を撮らずにおられるか? という前提でメガホンを手に取る監督は絶対に多くない。 断言できる。 そんな監督がその対象を掴んだ時にしか『傑作』が誕生しない。 『飾り窓の女』はそんな瞬間に産まれたあらゆる時代、国籍、ジャンルを軽々と越えた今後500年以上続いたとしてもその歴史を支える傑作だと自信を持って断言する! 実際に今から100年程度先なら『飾り窓の女』を観て映画監督を志したという未来の名監督が多数存在するに違いない。 今回で鑑賞15回目。殆どのセリフさえ覚えているが益々その思いを強くした。

  • 一人旅

    5.0

    平凡な中年男の転落劇

    フリッツ・ラング監督作。 飾窓の肖像画に描かれた女に出会ったことをきっかけに、殺人事件に巻き込まれていく犯罪心理学の准教授・リチャードの姿を描いた心理サスペンス。 『飾窓の女』という何やら怪しげなタイトルだが、娼婦が登場するのではなく、“街角のショーウィンドウに飾られた肖像画に描かれた女”という意味。肖像画の美女に見惚れていた大学准教授の男・リチャードが、その肖像画のモデルである女・アリスと出会い、部屋を訪れる。しかし、突然別の男が乱入し、二人を襲撃する。殺されると思ったリチャードは、近くにあったハサミで男を殺害し、誰にも見られずに死体を処理しようとする...というヒッチコックばりの“巻き込まれ型”サスペンス。  本作の素晴らしいところは、その繊細な心理描写にある。死体を車のトランクに隠したまま夜の道をひた走るリチャード。道路の料金所を通過する時、赤信号に捕まる時、警官と目が合う時...そうした些細な場面にも並々ならぬ緊張と焦りが生まれる。早くその場から立ち去りたいがために二回も通行料を支払ってしまったり、赤信号が青に変わる瞬間をじっと見続けてしまうなど、焦りを隠し切れないリチャードの行動がリアルに描写される。 犯罪心理学のプロフェッショナルであるにも関わらず、いざ自分が殺人者になると冷静さを失い思慮の欠いた言動を繰り返してしまう...という人間の不完全性と心の脆さを浮き彫りにする。友人の検事と会食中、殺人者でなければ知り得ない情報を思わず口にしてしまったり、死体を遺棄した際に負傷した手をわざわざ検事に見せてしまうという、“疑われないための予防線として自ら積極的に秘密を曝け出す”という殺人者の繊細な人間心理を緊張感に満ちた演出で表現している。予想を完全に裏切る衝撃の結末まで、一切気を抜けない。 主演の大学准教授を演じたエドワード・G・ロビンソンは良い意味で平凡な印象で、肖像画の女・アリスを演じたジョーン・ベネットはミステリアスな雰囲気を醸し出す(&セクシー)。“お堅い職業の平凡な中年男とミステリアスな美女”が密室空間で繰り広げる、殺人を巡る男女の心理戦は一級品だ。

  • ********

    5.0

    妻のいない間に・・・

    1944年。フリッツ・ラング監督。最後まで見ると「夢オチか」と納得してしまいますが、そんなまとめをぶっとばす途中経過のすばらしさ。夢とは何かがきちんと描かれています。誘惑、殺人、かけひき。さすがラング監督。すばらしい。 妻子のいない間に大学の心理学の教授の身におこる事件。ガラス越しに美しい肖像画を見ていると本人が現れるという有名な場面では、ガラスの向こうの絵はガラスを透過して、ガラスのこちらの本人はガラスに反射して、同じ顔が並列しています。透過と反射。本物とそのコピーを区別しない、まさに映画の醍醐味! さらに「夢オチ」だって、映画においては現実と夢を区別することは原理的に不可能ですから、ラング監督がいかに映画に忠実かがわかります。女の誘いに抵抗する男はキスもしないのに殺人事件に巻き込まれるという、妙に潔癖でものわかりがいい感じも監督らしい。 男たちの本気かジョーダンかわからない会話もいいし、まさに夢のように、ひとつひとつの場面が緻密に、なにも省略されずに描写される語り口もいい。美しい女(明言されていませんがあきらかに娼婦)役のジョーン・ベネット出世作。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
飾窓の女

原題
THE WOMAN IN THE WINDOW

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル