ここから本文です

カサンドラ・クロス (1976)

THE CASSANDRA CROSSING

監督
ジョルジ・パン・コスマトス
  • みたいムービー 46
  • みたログ 683

3.76 / 評価:237件

70年代パニック映画で一番好き

  • tgt***** さん
  • 2010年5月25日 0時40分
  • 閲覧数 548
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

劇場で観たのが中学2年の正月興行。同時上映で必然的に観なきゃならんかった「ラストコンサート」に密かにツボったのは内緒(^^;)。

細菌に冒されたテロリストが列車に乗り込み、その列車もろとも抹殺しようとする軍人(政府)の陰謀に対し、乗り込んだ乗客たちの生存を掛けた戦いが始まる! というドラマの面白さが傑出しています。しかも、乗客それぞれのキャラクター描写や伏線が秀逸で、それらがクライマックスに向けて一気に収斂していく面白さときたら!

しかもイタリアとイギリス合作、という成り立ちからして、いわゆるハリウッド娯楽映画とは違ったドライな緊迫感が最後まで途絶えない。そりゃあ、今の目で観ればいろいろ辻褄の合わない展開や描写が目に付かないでもないですが、それを補って余りある程に、脚本と演出の語り口が絶妙なんです。監督の故ジョルジ・パン・コスマトス(「ランボー怒りの脱出」「トゥームストーン」等は、荒削りながらも「アクションでドラマを語れる」貴重な作家だったと思います。

そしてラスト、ハリウッド映画ではまず避けて通るであろう、案外にシニカルで非情な締めにも唸らされました。当時の中二生に、「政治というのは、必ずしも大衆に奉仕することを一義としない」という現実を知らしめてくれた点でも貴重な作品でした。

あと、故ジェリー・ゴールドスミスの音楽が神。

この作品も、現代の技術でリメイクしても同じような感動が味わえるか疑問です。あの時代の空気感みたいなモノもあるでしょうし。

また本作はアクションシーン演出も実に見事で、シチュエーションの凝った作り込み、迫力ある撮影、緊迫感を盛り上げる絶妙な編集と音楽など、観客を興奮させるアクションシーンの一つの極に到達しています。前半、ヘリコプターから吊り篭で保菌者を回収しようとするシーンの撮影・編集・音楽の構成は完璧といってもいい。今観ても、本気で手に汗握れます。このレベルの見せ場が年に1度でも見れれば、私はその後、映画の世界にCGなんかなくても幸せだったと思う。多分(^^;)。

最近粗製濫造される単純にカタルシスを求めるだけのアクション映画にはない、映画ならではのドラマの深みと味わいがあり、100点満点でこそないが、唯一無二の作品、紛う事なき傑作であると思います。

あと、渋く豪華なキャスティングも興味津々ですよ。
・ダンブルドア校長の若き日の姿にご注目(格好いい!)
・チャーリー・シーンであるはずはないのだが激似の彼は?
・あのO.J.シンプソンが善人役で出てる

観終わってから何年経っても語れる映画って、本当に最近少なくなりましたねえ(_ _)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ