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カスパー・ハウザーの謎 (1974)

JEDER FUR SICH UND GOTT GEGEN ALLE/EVERY MAN FOR HIMSELF AND GOD AGAINST ALL/THE MYSTERY OF KASPAR HAUSER

監督
ヴェルナー・ヘルツォーク
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4.18 / 評価:48件

カスパー・ハウザーの謎

  • bar***** さん
  • 2018年10月15日 15時09分
  • 閲覧数 436
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

カスパー・ハウザーの謎。

ヘルツォーク監督の手腕には感心させられます。
カスパー・ハウザーは実在した人物で、生死の謎は今まで不明とされています。

この映画はカスパー・ハウザーを取り扱うにあたって、できるだけ恣意性を排した方法で行っており、それでいながら物語性もあって、真面目に深く楽しむことができます。

カスパー・ハウザーは謎多い人物です。この映画は彼を野蛮人として見立て、西洋社会の矛盾や偽りを表現しようとしますが、決して強引な手法は取りません。

カスパーはキャラクター性が明確になっておらず、そのため安易な批判性を回避しています。これは静かな映画です。たんたんと、調和を崩さないまま、ゆっくり進んでいきます。

そこにヘルツォーク監督の狙いがあり、落ち着いた美しい映画に仕上がっているのです。

ヘルツォーク監督は恣意性を排しているわけですが、そのためやや意図が不明確になっているという欠点があります。

世俗的なミステリー映画でないことは確かですが、さっぱりとしている映画ですから、いったい監督の伝えたいことが何であったのかというと、よくわからないままなのです。

無垢、ということを表現してみたかったのか、それともカスパーを鏡として西洋社会を批判したかったのか、それはわかりません。どっちとも取れるように演出されていますが、個人的には、どちらかに重点を置くべきだったと思います。監督のメッセージが不明確なままなのは良くありません。

ですが優れた映画表現も見ることができましたので、★5といたします。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
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