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風と共に散る (1956)

WRITTEN ON THE WIND

監督
ダグラス・サーク
  • みたいムービー 2
  • みたログ 22

3.67 / 評価:6件

ドロシー・マローンがすべてを持っていく!

  • 一人旅 さん
  • 2016年7月9日 11時27分
  • 閲覧数 578
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ダグラス・サーク監督作。

石油会社の御曹司・カイルと妻・ルーシー、カイルの親友でありながらルーシーに想いを寄せる石油会社社員・ミッチの関係を描いたドラマ。

ダグラス・サーク監督なのでメロメロのメロドラマのカラー作品。
主人公ミッチを演じるのはサーク作品の常連俳優であるロック・ハドソンだし、ミッチの親友・カイルを演じるのも『翼に賭ける命』(1957)でサークと再度タッグを組むことになるロバート・スタック。カイルの秘書であり妻でもあるルーシーを演じるのは名優ローレン・バコール。ローレン・バコールのキツイ顔つきが個人的にはどうも苦手。似た系統のフェイ・ダナウェイやジェーン・フォンダもやっぱり苦手なタイプ。そして、『翼に~』でロバート・スタックを支える良き妻を演じたドロシー・マローンが、本作ではミッチに想いを寄せる性悪なカイルの妹・マリリーを好演している。『翼に~』の貞淑な妻役が印象的だったから、本作の悪役っぷりが強烈。マリリーは貞淑とは正反対の女で、道端で出会った男を次々と誘惑したり、自分の不道徳行為が原因で兄のカイルやミッチに危害が及んでしまうという疫病神的悪女。ただ、出演陣の中で一番存在感を放っているのは他でもないドロシー・マローンだった。ちなみに、本作の演技でアカデミー助演女優賞を受賞している。

主演のロック・ハドソンはメロドラマ向けの正統派演技で悪く言うと面白味に欠ける。ロバート・スタックは心の弱さを浮き彫りにした繊細な演技を見せるものの病み感がいまいち物足りず、結局いい奴なのか悪い奴なのか良く伝わってこない中途半端な役柄に思えてしまう。ローレン・バコールは個人的好みの問題であまり印象に残らず(ごめんなさい)。ただ、細い両脚だけが映されるファーストカットはセクシーだった。

ストーリーは、大富豪の御曹司で金遣いの荒いカイルが、秘書のルーシーと出会い結婚。カイルには同じ会社で働く幼い頃からの無二の親友・ミッチがいて、ミッチは親友の妻であるルーシーに密かに想いを寄せている。親友のために自ら身を引こうと考えるミッチだが、嫉妬に狂うカイルの心の弱さがエスカレートしていくことで三人の関係に次第に変化が訪れていく...というごく普通のメロドラマ。愛、嫉妬、悲しみ、憎しみといった、メロドラマにおいて不可欠な要素をとことん詰め込んている。

『心のともしび』(1954)『天はすべて許し給う』(1955)『悲しみは空の彼方に』(1959)といった、50年代を中心に上質で“泣ける”メロドラマの傑作を世に送り出したダグラス・サークだが、本作は最後まで感動できなかった。ただ、男女の愛憎劇の終着点を緊迫感に満ちたサスペンスフルな演出で一気に見せていくクライマックスは見応えあり。終盤の裁判シーンで、ミッチの運命を左右するマリリーの重大証言がすべてを持っていく。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
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