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赤い子馬 (1949)

THE RED PONY

監督
ルイス・マイルストン
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3.33 / 評価:3件

馬が教えてくれること

  • bakeneko さん
  • 2012年1月12日 11時51分
  • 閲覧数 944
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

4つのオムニバス連作からなるスタインベックの原作“赤い子馬”の中から最初のエピソード“贈り物”を作者自身が脚色して、名匠ルイス・マイルストンが監督したもので、馬との関わりを通して人生を知る少年の成長を丹念に描くと同時に、開拓精神の変容に葛藤する大人の精神も浮き彫りにしている傑作であります。

「怒りの葡萄」、「二十日鼠と人間」、「エデンの東」等で、アメリカの峻厳な現実世界を活写した文豪の原作“赤い子馬”は、主人公のジョーディ少年の視点を通して4つの厳しいエピソードが語られる作品ですが、本作では最初のエピソードを上手く脚色して膨らましていて、原作で4エピソードを通して読むことで浮かび上がってくる“開拓世代(過去)と安定期の世代(現代)の相克”という物語のもう一つのテーマも語られていきます。
野性動物とのふれあいを通して成長していく少年の物語と言えば、「仔鹿物語」や「野に駈ける白い馬のように」等、名作揃いですが、本作でも少年の繊細な心理を描き切った脚本と演出が光っています。そして、馬が必要以上に感情過多&利口に描かれていない=“ありのままの馬”であることもリアルで、理解&通じ合えない部分も含めた“現実の怜悧さ”がドラマを引き締めています。


主な登場人物は一つのファミリーと共同経営の牧童という5人に絞られていて、それぞれの人格と立場が精密に描かれる“人間ドラマ”としても秀逸な作品で、カリフォルニアの自然の風景や20世紀初めの風俗も見る事が出来ます。

ジュブナイルだと思って油断しているとリアルな現実と深い人間洞察に唸らされる小学校高学年から大人までお薦めの見事な辛口ドラマであります(1949年作ですから著作権も切れているので安価にソフト化出来ますよ!業者さん!)。

ねたばれ?
1、 味噌っかすの子役でボー・ブリッジスが出ています
2、 本作をTV映画化したのが「赤い仔馬」(1973年)で、ちょっと物語の焦点が変わっています。
3、 本作の日本語吹き替え版では少年の声は山本嘉子さんが担当しています。そして野沢雅子さんを始めとして1960年代の声優も大挙してアテていらっしゃいます(懐かしいなあ)。
4、危なかったなあ!こんな奴らにゃ付き合いきれないよ!(byロージー(馬))

詳細評価

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