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紅いコーリャン (1987)

紅高梁/RED SORGHUM

監督
チャン・イーモウ
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  • みたログ 330

3.55 / 評価:71件

確かに驚倒する中国乾燥地の赤いアングラ劇

  • sol***** さん
  • 2020年10月25日 12時15分
  • 閲覧数 80
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ハンセン病が極度に忌避されていた1920年代中国が舞台。
ハンセン病病みの高齢男子に嫁いだ娘。その娘を追いはぎから救うが後に自ら犯してしまう使用人。その結果生まれた子供。そして中国内部にまで侵略してきた大日本帝国陸軍。
それらが織りなす物語。

まずチャン・イーモウ監督作品は幸せ三部作とサンザシしか知らず、それらの作風と本作が全く異なることに驚かされる。
どう言えばいいのだろう、狭い自身の経験の中でしか喩えられないが寺山修二的世界と言おうかアングラ的と言おうか・・・何れにしろ通常のドラマの枠では語りえない異質さ。

舞台の印象はコーリャン畑を除けばとにかく乾き荒んだ大地。そのほとりで酒造業というのも全然ぴんと来ないが、一時期コーリャン原料の高度数スピリッツを愛飲していたことがあるので実に興味深い舞台設定。
※例えが悪いがやや雑巾臭い香りが飲むほどに心地よく思われて、またウィスキーのように普通の料理に合わないということもなく、56度という高度数も相まってつい飲み過ぎてしまう。いかに蒸留酒とはいえ飲み過ぎはひどい二日酔い。

ハンセン病の主人が死亡し(使用人が殺したらしいが)、未亡人となって程なく件の使用人と一緒になってその子供を産んでも、別に倫理道徳的に咎めるなどの場面もなし。

一家と使用人がそれなりに幸福・順調な生活を送っている中、我がとち狂った皇軍が侵略してくる場面はいてててっ・・・と片腹が痛くなる。おまけに生きたまま皮剥ぎとは絶句・・。
※極右者は当然そんな行為はしていないと言うだろうし、憤然とする場面かもしれない。

仕返しに反撃するも、ここで予想外だったのがヒロインが皇軍の銃撃で落命してしまうこと。

生き残った父親と息子の絵と、皆既日食の映像でEND。

見終えてしばし茫然。パッケージ文言にあった「センセーション」という感じは確かにあったと言える。
流れを楽しむ、妙味を味わうというのではない「なんだこれは!!」という衝撃に身を浸す映画なのかもしれない。

本作から自身の視聴済み作品の間に存在する作品群をおいおい見ていきたいですね。

総評3.6の四つ星


劇中の赤いコーリャン酒が本当にあるのか私は知らない。飲んだのは透明な蒸留酒。

詳細評価

物語
配役
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