勝手に逃げろ/人生

SAUVE QUI PEUT/LA VIE

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勝手に逃げろ/人生
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(1件)


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    5.0

    いくつもの性、見える音楽

    商業映画に復帰した、つまり再びドラマを撮るようになった記念すべきゴダール映画。1979年。-1、0、1、2、3、4と番号が振られるそれぞれの断章は、焦点人物の違いに応じていてわかりやすく区別されています。それでいてゴダールという名の主人公をめぐる別れの物語になっています。 1「想像界」は彼の別れかけた彼女の田舎への逃避行。彼女の想像界ですから彼女自身の分身のような人たちがたくさん現れる。なにも選ぶ必要がない世界。同性愛的。 2「不安」は彼の不安。娘への近親相姦の不安であり、不在のマルグリット・デュラス(作家、映画監督)をめぐる表象の不安でもあります。ひとつを選ぶことの不安。 3「商売」は彼が関係した娼婦(イザベル・ユペール)の商売。すでに選ばれてしまったあとの倒錯的な性の世界。だれもがだれかに操られている。金が支配する世界。最後に部屋探しで1へと戻る円環構造になっています。 4「音楽」は結末。逃げたい彼女は逃げ、男の娘への欲望は罰せられ、娼婦は娼婦を続けている。 最後にBGMを演奏している楽団が画面に現れ、物語と現実の境界線を越える。1や2の登場人物は聞こえないはずのBGMを聞いているし、3ではなってない音まで聞こえている。あきらかに、映画の中の階層を超える音楽で遊んでいるゴダールさん。すてきです。 若いイザベル・ユペールの、危うく妖しい感じが最高です。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
勝手に逃げろ/人生

原題
SAUVE QUI PEUT/LA VIE

上映時間

製作国
フランス/スイス

製作年度

公開日
-

ジャンル