上映中

家庭

DOMICILE CONJUGAL/BED AND BOARD

95
家庭
3.7

/ 23

22%
35%
35%
4%
4%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(11件)

コミカル21.2%笑える12.1%ロマンチック12.1%楽しい9.1%切ない9.1%

  • ********

    4.0

    孤独な魂の喜劇的な彷徨

    1970年。フランソワ・トリュフォー監督。前作「夜霧の恋人たち」から恋人、浮気、就職、家族、友人といった主題を引き継いで律義に展開した結果、人生の喜劇を描くことになった作品。結婚したアントワーヌ・ドワネルはいまだに定職がなく、趣味なのか仕事なのかわからない仕事で日々を生活している。ヴァイオリンを教える妻はまじめでやさしく、どこにも欠点がない。子供も生まれて順風満帆のはずだが、ふと出会った日本人女性のエキゾチックな魅力に惹かれてしまい、という話。 一人の男の人生を一人の俳優の成長とともに描き、「人生って何?」という中学生のような疑問を地道に追及するシリーズ。もちろん、シリーズとして見る必要はなく、それぞれ単品で見ても、恋人って何、浮気って何、就職って何、家族って何、友人って何、いう自明のものが何もない世界に生まれてしまった孤独な魂の彷徨はよくわかる。そういうと痛ましい感じがするが、それが喜劇になるところにトリュフォー監督の冷徹なユーモアがあるのかもしれない。 集合住宅の中庭、色とりどりの花、怪しい男、窓越しの会話、ヴァイオリンの音色。殺人事件こそ起こらないが、ヒッチコック監督「裏窓」への映画的オマージュではあるだろう。

  • Kurosawapapa

    4.0

    “フランス流・普遍性”を感じさせる

    この映画は、「大人は判ってくれない」〜「二十歳の恋」〜「夜霧の恋人たち」に続く、フランソワ・トリュフォー監督によるアントワーヌ・シリーズ第4弾(1970年)。 ======= 新婚生活を送るアントワーヌとクリスチーヌ。 夫婦の間に男の子が誕生し喜びに満ちたのも束の間、アントワーヌは、新しい仕事先で知り合った日本人のキョーコと深い仲になってしまう。 ======= これまでトリュフォー作品を10本鑑賞したが、 仕事熱心な主人公、一家の大黒柱、、、 そんな男は全く登場しない。 家庭を持っていても浮気はするし、職に就いても長続きせず転々とする。 良く言えば “自由” 、悪く言えば “性根の無さ” 。 多感で、ナイーブで、優しくても、 気もそぞろで、どこか地に足が付かないのが、トリュフォー映画の男性像。 本作のアントワーヌ(ジャン=ピエール・レオ)も、 結婚したものの、相変わらず大人になりきれない。 アントワーヌは、トリュフォーの自画像。 つまりアントワーヌ・シリーズはトリュフォーの自伝的作品でもあるのだが、 社会不和、 自由、 孤独 、、、 トリュフォーには、そんな自意識があったのかもしれない。 本作でアントワーヌは、日本人女性と浮気する。 気になるのは、その日本人の描き方。 お化けのような化粧をして、部屋の中に大きな提灯があり、風鈴を並べ、和食を食べる。 エキゾティシズムを追求するあまり錯誤した日本人の描写には、頭を抱えてしまう。 ちなみに、その女性が置き手紙に書いた日本語「 勝手にしやがれ 」は、 ジャン=リュック・ゴダールの同名作公開時の日本語をトリュフォーが知っていたため、ギャグとして使ったとのこと。 本作は、トリュフォー映画の中でも、比較的ギャグやウィットに富んだ作品。 アントワーヌが娼婦館で義父と出くわすシーンは、思わず吹いてしまう。 さらに、アントワーヌとクリスチーヌを囲む、風変わりな登場人物たち。 ・しつこくアントワーヌを誘惑する中年女性  ・25年間外出したことのない男   ・隣に住んでいるドタバタ夫婦 ファンタジックなユーモアや、クスッと笑えるコミカルシ−ン。 一見、何気ない生活を描いただけのように見えるが、 よく見ると様々な趣向や味付けがあり、実に自由で、奥ゆかしい。 洒落っ気があり、 鷹揚で、 開放的、 作品全体から “フランス流・普遍性” を感じることのできる作品です☆ (Francois Truffaut:No10/20 ) 今作の監督キーワード:「社会不和・自由・孤独という自意識」

  • 一人旅

    3.0

    あっ!ユロおじさんだ!

    フランソワ・トリュフォー監督作。 「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第4作で、前作『夜霧の恋人たち』で結ばれたアントワーヌとクリスチーヌの夫婦生活を描いている。 本作のアントワーヌはなぜか日本人女性キョーコと浮気し、異人種・異文化の恋愛模様が可笑しく描かれる。床に座って食事をすることに苦戦してしまうアントワーヌの行動が面白くて、正座もあぐらもかけずに足をピンと伸ばしてしまうのだ。 松本弘子扮するキョーコのエキセントリックな見た目はインパクト大で、日本語で書かれた“勝手にしやがれ”の文字は新鮮。ゴダール映画の邦題をそのまま引用するというトリュフォー監督の遊び心が見て取れる。 そして駅のホームにまさかのユロ氏も登場。ジャン=ピエール・レオ扮するアントワーヌと共演を果たしている。

  • jul********

    4.0

    アントワーヌ、父になる。

    アントワーヌ・ドワネルくん いよいよ家庭を持ちます。 可愛いクリスティーネと所帯を持つの巻。 アントワーヌくんは 子ども時代の家庭環境からか、 豊かな両親(物心ともに)を持つお嬢さんを求めていたようです。 壊れた初恋の相手とも一方的家族ぐるみ、 (実質、実親に捨てられてるわけですので) クリスティーネとも 彼女の両親の懐に入ってのおつきあい。 ご両親たち 心が広いです。 ほんとに豊かだと心にも余裕があるのかな~ かえって 中途半端に豊かだと、アントワーヌは馬の骨扱いかもしれません。 そのへんはアントワーヌくんの持ってる技量というか愛きょうというか 彼自身、「彼女とその両親に恋するんだ」とも 語ってました。 可愛いクリスティーネとは結婚し(住む家も嫁実家が購入?らしい) 可愛い男の子も誕生、が、しかし、 浮気をしてしまいます。 なんと 相手は日本人。70年代のメイクってあんなだっけ? アイシャドウはぼかすでしょうよ 今は。 歌舞伎の隅どりを思わせるすごいメイク、前髪ぱっつん長いおかっぱ頭 日本人形のような形相です。松本弘子さん演じるところの彼女 あの時代だけの?(と思いたい)ステレオタイプの日本女性なのか? 本妻クリスティーネは彼女のこと「蝶々さん」と呼び 黄色い肌と浮気した、とも チクリ。 今の日本女性は あんなステレオタイプは いないよなあ・・・ なんか懐かしくて面白かったけど。 そして日本語の書き置きが ヘタ。わざとなのか? まあ いいですが、日本人なので 日本が出てくると気になります(笑) そして この映画 なんだか フーテンの寅さんの雰囲気すら感じてしまいました。 新婚家庭のアパート住人、近所、の人たちとの交流の安定感、とか。 恋を繰り返す アントワーヌが寅ちゃんか・・・? シリーズの中では安定路線かな?子どもも産まれたし。 ただ 恋の予感やら残骸がその安定を揺らします、 そのへんが フランス映画の面白いところかな~なんて。 トリュフォーの人生の写しとも言われるシリーズ なかなかに面白いです。

  • sea********

    4.0

    異様な風貌の日本女性。

    いよいよアントワーヌも結婚。良家のバイオリニスト、クリスティーヌとの 結婚生活はヒモ同然。が、就職も決まって万万歳の彼に、不倫という 災難が待ち受ける。登場するキョーコという女性のこれ以上に不気味を 醸せるか?というほど異様な風貌が面白い。演ずる松本弘子氏に軍配。 シリーズ中、最もコミカルな作品。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
家庭

原題
DOMICILE CONJUGAL/BED AND BOARD

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-