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悲しみは空の彼方に (1959)

IMITATION OF LIFE

監督
ダグラス・サーク
  • みたいムービー 29
  • みたログ 88

5.00 / 評価:18件

久々に、ラストまで一気に見れました

  • omoidarou さん
  • 2014年4月1日 1時47分
  • 閲覧数 1041
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

この作品のことも知らなかったし、監督さんの名前も知らなかった。ただ偶然に映画専門チャンネルで流れ始めていたので見始めていた。

驚いたことに、始まりから興味が逸れることなく実に巧みにストーリーが進んでゆく、音響効果や音楽も的を得たもので、場面の展開やテンポも実に上手く、まるで見事なエンディングに向けて走りつづける列車のようで、一流の職人監督が創った作品の趣が全編に漂っていた。
年を取ってくると若い頃と違い映画を一気に鑑賞する根性がなくなってくる上に、なかなか作品の中に入り込めず、すぐに興味が薄れがち。30分くらいで限界がきてトイレに行ったり茶を飲んだりと、ごまかしの休憩を入れながら何とか1本見るのがアップアップというのが実情。ところが、この作品は不思議なことに、スーっと終わりまで見れてしまった。

主演のラナ・ターナーは10代の頃テレビで鑑賞した「ブームタウン」でクラーク・ゲーブルの相手をしていた女優さんで、離婚を5度もしたリズ・テーラー並みのつわもの(?)といった程度の知識しかなかったので、まるまる主演の映画を見るのはほとんど初めて。
監督のダグラス・サークはメロドラマの巨匠なのだそうだが、まったく知らなかったので逆に新鮮な驚きがあったのかもしれない。

舞台女優として夢をかなえてゆく女性の恋愛模様と、彼女に仕える忠実な黒人メイドとの友情物語、そしてその黒人メイドの女の子が、成長するとともに肌の色は白く生まれついたものの体に流れているのは黒い血という苦悩が深まってゆく人種問題、という本来関係のないモチーフがからみあって実に興味深い映画となって展開してゆく。

脚本の巧みさ、映画づくりの巧みさ、俳優たちの演技の巧みさ、すべてがシンプルで力強く、古典的な映画づくりの見本のような佳作だと感じられた。古くてどこにでもあるようで、実はまったくなくなってしまったハリウッド映画の職人芸が見れる珠玉の映画、ダグラス・サークという監督さんの他の作品も見たくなったのは収穫でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 知的
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