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悲しみよこんにちは

悲しみよこんにちは

BONJOUR TRISTESSE

94

ume********

5.0

傷つく世代、残酷な季節

フランソワーズ・サガン(当時18歳)の問題小説(処女作)の映像化。純粋さと残酷さを併せ持つ多感な少女の心理描写が見事。まさしく感受性の世界。少女の回想形式で物語が語られていくが、白黒(現在)とカラー(過去)の使い分けが秀逸。少女、父、再婚相手のトライアングルの他に、父の若い愛人役のミレーヌ・ドモンジョも好演(実際にはジーン・セバーグと同い年!)。絶妙なキャスティング。出演もしているジュリエット・グレコのシャンソンも素晴らしい。前作“SAINT JOAN”(ジャンヌ・ダルク)でデビューのセバーグは、髪が伸びきらないまま出演し、“セシル・カット”がブームに。本作を観て、原作を初めて読んだという向きは結構多いようで(私もその一人)。アーサー・ローレンツの脚色の素晴らしさも讃えたい。

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